Books

農業消滅の危機 日本の未来を守るには 平凡社新書

鈴木宣弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582859799
ISBN 10 : 4582859798
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

徹底した規制緩和で、食料関連の市場規模はこの30年で1・5倍に膨らむ一方、食料自給率は38%まで低下。農家の総収入は13・5兆円から10・5兆円へと減少し、低賃金に、農業従事者の高齢化と慢性的な担い手不足もあいまって、“農業消滅”が現実のものになろうとしている。人口増加による食料需要の増大や気候変動による生産量の減少で、世界的に食料の価格が高騰し、輸出制限が懸念されるなか、日本は食の安全保障を確立することができるのか。農政の実態を明かし、私たちの未来を守るための展望を論じる。

目次 : 序章 飢餓は他人事ではない/ 第1章 2008年の教訓は生かされない/ 第2章 種を制するものは世界を制す/ 第3章 自由化と買い叩きにあう日本の農業/ 第4章 危ない食料は日本向け/ 第5章 安全保障の要としての国家戦略の欠如/ 終章 日本の未来は守れるか

【著者紹介】
鈴木宣弘 : 1958年三重県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。専門は農業経済学。82年東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学大学院教授を経て2006年より現職。FTA産官学共同研究会委員、食料・農業・農村政策審義会委員、財務省関税・外国為替等審議会委員、経済産業省産業構造審議会委員、コーネル大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • trazom

    国家にとって農業は非常に重要だと感じつつ、自分に知見が乏しいから勉強しようと思って手にした。選ぶ本を間違った気がする。著者は、政府の施策を徹底的に糾弾する。日本は農業過保護だと言うが、英米の農業所得は90%が補助金(日本は30%)。農業はコモンズだから市場原理の適用が間違い。政府は工業製品(自動車)の利益のために農業を犠牲にした。結果、食糧自給も食の安全性も危機的な状況だという内容。週刊誌の記事ならこれでいい。でも、数多くの政府委員として農政に深く関わってこられた東大教授が、何を今更、こんな批判を…。

  • skunk_c

    前半は堤美果を思わせるような、日本政府のアメリカ(およびM社のような多国籍企業)べったりの政策を文字通り過激に批判する。しかしこの著者は東大勤務のベテラン農業経済学者で、農水省あがりで政府の各種委員も務めた方。後半の日本農業のあるべき将来像については、長らく農業に関心を寄せてきたものから見て、うなずける内容だった。特に食料安全保障というヨーロッパではスタンダードの考え方が日本に欠けているという指摘は同感(1961年農業基本法でこの基本をかなぐり捨てている)。著者は(委員も務めた)経産省に相当お怒りの様子。

  • けんとまん1007

    人は生物であり、食は命に直結する。安心して食べることができるのか・・は、よく考える。以前は稲作をやっていたが、零細規模であることなどからやめて、従兄に委託している。自家菜園はそれなりにやっていて、その分は安心して食べている。が、以前から思っていたとおり、種が重要。確かに、海外産が多い。それでも、種芋や種を少しはつないでいる。それを踏まえながら読むと、考えることも多い。

  • さきん

    農業は過保護ではなく過放置であるという共通認識の醸成が必要。ミニマムアクセス米も最低限買わなくてはいけない米ではなく、帰れば良いくらいの位置づけだが、アメリカからのよくわからない密約で好き勝手にされているだけ。中国と同じくらいアメリカの政策に対する警戒が必要。草刈りやアニマルウェルフェア、伝統文化の保護に対する評価を定め、政府から積極的に補助していかなければ、国土の住民に守ってもらうことはできない。

  • こも 零細企業営業

    なんとも過激な本だった。色々と思ってしまったが、、農村部から都市部に政治の中心が移行して国防の概念から食糧を軽視。それを犠牲にして工業に力を入れていたが、、その工業も衰退。時代はネタだかメタだかに移行して行ってるが取り残された。残ったのは荒れた山林と高齢者が従事してる農地。そして低い自給率。農業は立て直せるのだろうか、、そろそろ寛永だか、享保だか、天明だが天保だかの大飢饉が起こるのかもしれない。備蓄は不十分だな。国民を飢えさせてくれるなよ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items