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貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」 幻冬舎新書

鈴木大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344987531
ISBN 10 : 4344987535
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

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Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    脳の認知機能が弱い「境界知能」の少年を取り上げた『ケーキの切れない非行少年たち』を思い出した。あちらは生まれつきの障害が原因だが、後天的な病気や事故による高次脳機能障害も似た症状をもたらす。しかも何の問題もなく生きていた頃の記憶や経験があるので、境界知能の少年と異なり自分の頭が働かなくなったと理解できている。結果として社会生活が送れなくなり貧困に陥ったのなら、著者の言う「生き地獄」は誇張ではない。『アルジャーノンに花束を』でチャーリイが味わった苦悩にも相通じる。自己責任とは健常者の傲慢だと痛感させられる。

  • ehirano1

    こ、これは、「脳機能の低下は自身と他人の社会生活を困難にする」というとっても大切なことを学ばせてもらいました。砕けていうと、『できない』の原因は脳機能低下に起因する、と言い切ってもイイかもしれません。そうすると、健常人でさえ、程度の差こそあれ何らかの脳機能低下が生じていることになのではないかと推測されます。もうこれは意志の力云々ではないですね(そういえば、「意志」は信用できない旨の本を読んだような・・・)。

  • ねこ

    「最貧困女子」などの新書を書かれた著者の最新作。貧困について多くのルポをしてきた彼自身が脳梗塞を発症し高次脳機能障害になり健常者視点から貧困者に多く見られる「不自由な脳」を持つ貧困者視点で書かれた驚くべき本。私は貧困に陥っている人は、努力が足りない、学ぶことの継続ができていない、逆境から立ち上がる気力が足りないと少なからず感じていました。私も貧困家庭でしたから…でも、この考えは傲慢でした。過酷な環境と重度なストレスは不自由な脳(高次脳機能障害)を招く。…今、日本はインフレが進み相対的貧困率が上昇中…嗚呼。

  • 読特

    どうしても遅刻する。約束を守れない。探し物に時間の経過を忘れる。仕事が異様に遅くなる。対話速度についていけない。重要課題を先送りする。問題に向き合えば何も行動できなくなる。頭の中で何がおきているかを説明できない。傍目には理解されない。…骨折していれば走れないように、脳の障害だから、出来ないこともある。努力が不足しているからではない。自己責任を問うよりも、寄り沿って考えてあげよう。あきらめるのではなくやれる方法を見出してみよう。病は突然やってくる。事故に遭うかもしれない。自分がそうなったらを想像してみよう。

  • ネギっ子gen

    【健常者基準の社会を“この脳”で働いていくなんて、ムリゲーにもほどがある】貧困問題の取材者が「高次脳機能障害者」となり、当事者として“働けない=不自由な脳”の存在に斬り込んで、貧困者の“自責・自罰”からの解放と、周囲による支援を訴える書。著者は書く。<「貧」であるだけでなく「困」も伴う状況とは、その状況から脱しようと必死に藻掻く様が不可視化され、その努力をないこと扱いされ、社会から差別と排除の対象になることだ。その理不尽は憲法の定める人権と尊厳を毀損することであり、決して許してはならない>、と。推薦本!⇒

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