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壊れた脳と生きる 高次機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援 ちくまプリマー新書

鈴木大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480684028
ISBN 10 : 4480684026
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

41歳で脳梗塞を発症し、高次脳機能障害が残った大介さん。何に不自由なのか見えにくい障害は、援助職さんにも十分に理解されていない。どうしたら当事者さんの苦しみを受け止め、前に進む支援ができるのか。専門医であるきょう子先生と、とことん考え抜きます。

目次 : はじめに 支援職と当事者の歩み寄りを求めて/ 第1章 人生を左右するお困りごと/ 第2章 名もなき苦しみに、名前をください!/ 第3章 自己理解の支え/ 第4章 あなたの隣の当事者さん―支援の仕方を考えよう/ 当事者を代表してのお願い―対談を終えて/ おわりに 「個性」に合わせた支援をめざして

【著者紹介】
鈴木大介 : 1973年千葉県生まれ。文筆業。子どもや女性、若者の貧困問題をテーマにした取材活動をし、代表作として『最貧困女子』(幻冬舎新書)などのあるルポライターだったが、2015年、41歳のときに脳梗塞を発症し高次脳機能障害が残る。当事者視点からの実践的な援助ガイドを試みた『「脳コワさん」支援ガイド』(日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞。医学書院)、当事者と臨床心理士との対話を記録した『不自由な脳』(山口加代子氏との共著。金剛出版)などの著書がある

鈴木匡子 : 東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野教授。神経内科専門医。山形大学医学部卒業。東北大学脳神経内科で神経内科学を学んだ後、メルボルン大学で神経心理学の臨床・研究を開始。帰国後は東北大学神経内科・同高次機能障害学、山形大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学教授などを経て、2017年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    41歳で脳梗塞による高次脳機能障害が後遺した著者と、東北大学医学部高次機能障害学教授との対談を通じて、自らの病への認識の修正に加え、未だ診断されていない病者がいると警鐘を鳴らしている。脳障害のうちほぼ8割は高次脳機能に関係している。日本では交通外傷による高次脳機能障害が認知された経緯があり、後遺症判定の発症半年を過ぎて、社会に復帰して初めて気づかれることがある多彩な症状のため、対処方法が一様でないことなど課題が山積みの状態である。当事者である著者によるこの障害の社会への認識を広げる取り組みは素晴らしい。

  • Aya Murakami

    図書館本 発達障害(しかも成人して10年以上たって診断?された)なので壊れた脳の生きづらさは何となくわかる…気がする…。理由はないのになぜか周りが普通にできることができなくて叱責を買うのですよね。高次脳機能障害はそんな発達障害に似た症状だと説明されています。作者さんが言うように日常生活はトラップだらけです。そして脳機能に低次やら高次やらあるのか…。脳の世界も複雑だ…。 コミュニケーション能力が高い人よりもコミュニケーション能力が低い人とのやり取りが簡単。この辺も分かるようなわからないような?

  • NBかえる同盟

    積読消化。大介氏の以前の単著は「ああ俺も」と大いに共感し面白く読んだのだが、本書は専門家との対談形式で、そのうえ支援職やそれを目指す学生をターゲットにした本のよう。大介氏の愚痴のような意見の数々を、きょう子先生は柔らかく受容するか新しい視点を示すか…で、面白おかしい内容にはならず、一時積読に。落ち着いてゆっくり読めば勇気づけられる言葉の多い良い本だ。本書中にある『すごく大変な状態はずっと続くことはないはず!』という言葉を胸に刻み、明日もまた生きるぞ。

  • kuchen

    高次脳機能障害の当事者と専門医の対談。当事者の語る症状に専門医が傾聴しつつ、読者にも分かりやすい説明を行い、高次脳機能障害の理解を促す。社会的な認知度が低い障害だか、当事者や家族の辛さや苦しみはいかばかりだろう。この症状の認識が広がり、周囲の無理解が減り、当事者が生活しやすい社会になってほしい。

  • 治野

    医療従事者向けとは言いつつ、一般の人もわかる内容。誰もが当事者になりうるし、最後にさらっと書かれていた認知症も広義の高次脳機能障害という視点は目から鱗だった。

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