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されど愛しきお妻様「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間

鈴木大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062208888
ISBN 10 : 4062208881
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan

Content Description

41歳で脳梗塞に倒れたものの、懸命なリハビリの末に現場復帰したルポライター。その闘病生活を支えた「お妻様」、実は「大人の発達障害さん」なのでした。「家事力ゼロだったお妻様」と、高次脳機能障害となった夫が、悪戦苦闘しつつ「超動けるお妻様」と「妻を理解できる夫」になるまでの、笑いあり涙ありの18年間を辿ります。

目次 : 第1章 彼女様との出会い(わたしは駄目な子要らない子/ メンタル病んだ女性しか好きになれない? ほか)/ 第2章 彼女様がお妻様に(あの彼女様が戻ってきた/ 「スルー力」と「逆ギレ力」 ほか)/ 第3章 まずお妻様が倒れ、そして僕も倒れる(お妻様の死を予感する/ ヒャッハーしてましたよね ほか)/ 第4章 発達障害妻&高次脳夫の家庭改革(発見と考察の日々/ ルンバをポチる ほか)/ 最終章 なぜお妻様を治療しないのか(不自由の先輩/ 発達障害も含めたパーソナリティが好き ほか)

【著者紹介】
鈴木大介 : 1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    <発達障害を抱えた大人は、被害者像と加害者像の両面を併せ持つことが多い。けれども、ちょっとしたコツさえつかめば、家族も含めてその障害と共存して平和に家庭を運営していくことは、十分に可能なのではないか。「ちょっとしたコツ」だって、我ながらよく言うわ。実際に我が家がその平和に至るまでには15年以上の同居生活と僕自身の脳梗塞経験まで必要になった。けれどもきっとその経緯は、世の中のアンハッピーな発達障害さんたちとその周囲の人たちに、ちょっとは役立つ情報かもしれない>と記す著者による、(一風変わった)闘病記。⇒ 

  • honyomuhito

    スルースキルは生きていくのに大切という話。この場合のスルースキルとは、煽られた時に受け流すことだけをささない。気に食わないことがあっても、いちいち食いついていかない。自分の気持ちを追求しすぎて自らを追い込まないも含んでいる。妻氏は育った環境や生まれ持った発達障害傾向でずっと苦しんでいた。罪悪感や嫌悪感を持ち続けていたら生きていけなかったから無理に矯正しようとしたり、呆れるような視線を向ける人をスルーするスキルを身につけたのだ。https://chirakattahondana.com/されど愛しきお妻様/

  • デビっちん

    前半のお妻様の奇抜な暴走には、この人が妻じゃなくてよかったなと心底思いました。しかし後半、著者の脳梗塞を切っ掛けに、高次機能障害が残る夫と大人の発達障害である妻が、夫婦のあり方、接し方が徐々に変化し、仲睦まじい夫婦になっていく過程に涙が出ました。この2人が夫婦仲を改善できたんですから、健常者である普通の人がそうなれないのは多いに反省です。自分の勝手な考えがパートナーには大きな負担になっていることがよくわかりました。夫婦関係に問題があると感じている人、これから結婚を予定している人は、一読をオススメします。

  • なるみ(旧Narumi)

    LINE版ダ・ヴィンチでその存在を知り、図書館に予約リクエストすること数ヶ月待ち、やっと読めました。発達障がいの「お妻様」と、41歳で脳梗塞になり、脳梗塞から回復する過程で発達障がいと似た症状を自らも体験された著者のライター鈴木さんの同棲期間も含む18年間の共同・夫婦生活について書かれたエッセイでした。非常に読みごたえがあります。発達障がいを知る一冊でもあり、読み手自身も夫婦生活を振り返ることのできる一冊でした。

  • アコ

    『最貧困女子』以来2冊め。こちらは著者と妻のお話。はじめは発達障害の妻の天然ちゃん系の言動にイラッとしたのは否めないけども、脳梗塞を患い高次脳機能障害となった著者自身が気づく「出来ないこと」がどれほどまでに苦しいことなのか、がよい。また、それを周囲がどう許容していくか、ということ含めリアルさをもって伝える1冊。前半は叱責と流血の悪循環もあったという18年。ご夫婦の底知れぬ愛情を感じた。脳というものの存在の大きさ、そして不思議さを改めて考えたりも。

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