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ISBN 10 : 4305708310
Content Description
現在では別々のジャンルと考えられている「滑稽本」「人情本」は、江戸時代、「中本」と呼ばれていた。書型が美濃半裁、すなわち中本である。「滑稽本」「人情本」を「中本」という視点から捉え直し、近代以降の理解とは異なった江戸時代の文学の姿を明らかにする。
目次 : 第1章 中本(中本について/ 瀧亭鯉丈の『浮世床』)/ 第2章 滑稽本(『栗毛後駿足』から『花暦八笑人』へ―江戸周辺の膝栗毛物との関わり/ 『花暦八笑人』早印本 ほか)/ 第3章 人情本(総論)(人情本の型/ 写本『江戸紫』諸本考)/ 第4章 人情本の各論(板本)(春水初期人情本『貞烈竹の節談』考―畠山裁きを中心に/ 文政十三年涌泉堂美濃屋甚三郎板『明烏後正夢』 ほか)/ 第5章 人情本の各論(写本)(『珍説恋の早稲田』と『梛の二葉』―実録を底本とした人情本/ 写本『古実今物語』・『当世操車』考 ほか)
【著者紹介】
鈴木圭一 : 1956(昭和31)年東京都目黒区生まれ。目黒区立緑ケ丘小学校・目黒区立第十一中学校・牛込の成城高等学校を経て、慶應義塾大学文学部・同大学院文学研究科修士課程修了。現在県立川崎北高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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