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パレスチナ / イスラエルのいまを知るための24章 エリア・スタディーズ

鈴木啓之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750357607
ISBN 10 : 475035760X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昨今混迷化するパレスチナ情勢を受け、パレスチナに暮らしている人々や故郷を追われた人々の現状、イスラエル国内の世論等、一元的な対立構造ではない多様な視点からパレスチナ問題がわかる別冊エリア・スタディーズが誕生。どのようにガザを支援しているのか、パレスチナ国内のカルチャーや商業活動等、現地の日常も活写したパレスチナ理解の決定版。

【著者紹介】
鈴木啓之 : 東京大学中東地域研究センター・特任准教授。中東地域研究

児玉恵美 : 東京外国語大学総合国際学研究科博士後期課程。専門はレバノン地域研究、難民研究。レバノン内戦(1975‐1990)をめぐる家族の記憶を、故郷観、祖先観に着目して研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ニュースでは報道されないパレスチナやイスラエルの現状を伝える一冊。故郷を奪われ、インフラは破壊され、再建も見通せない不安定さ、日常を脅かされ、未来は見えず、逃げることもできないパレスチナに対する「ここで死ね」と言わんばかりの現状に絶句。そして決して二項対立ではないが故の現状を知らない/知ろうとしない事が現状を悪化させている事に加担している。LGBTQをプロパガンダとする事への批判、医療従事者が仕事を得るために戦争を心待ちにするという悪夢。イスラエルに住むパレスチナ人の置き場のなさを訴える雨雲さんが書いた章

  • かおりん

    2024.5.15初版。2023年10月7日パレスチナ人の戦闘員がガザ地区に攻撃を開始する。ガザでは過去に戦闘が繰り返されていた。ハマスの実効支配、イスラエル軍の強硬姿勢で多くの一般人が被害をうけたこと、今も国際社会が支援し行末を見守っている。コラムの「14歳のパレスチナ難民が日本に伝えたこと」「日常という抵抗、文学という抵抗」が心に響いた。『私が死なねばならないなら それを希望にしてほしい 物語にしてほしい』この本を読んで知らなかったこと、見えてなかったことが分かってよかった。

  • 「ガザでまた紛争が起こるのを待っている。そうすれば多くのNGOや国連がまた雇用してくれるから」2023年10月にガザに住まう方がおっしゃった言葉なのだそうである。医療等の資格があっても働き口がないガザでは紛争が終わっても封鎖が続く限り生きていくのが難しい。紛争で人々は負傷し死に後遺症で苦しむが、紛争が起こらなければ国際社会からの援助が終了し、仕事が見つからない。結果としてガザに住む人々は紛争を待ってしまう。…この記述が一番キツかった。停戦と封鎖解除と平和とすべてが揃わなければどうにもならない。

  • 瀬希瑞 世季子

    ガザの女性の死因の1位は乳がん、必須医薬品の29%は慢性的に在庫がなく、医療機器も十分に揃ってない。放射線治療機器はイスラエル軍から「軍事転用可能」なものとしてガザへの搬入は許可されてなく、治療が必要な場合はガザの外を出て東エルサレムか西岸の病院で治療を受けるしかないが、出域の許可申請は時間がかかり、返事がないことも多い。末期がんの患者が出域の許可を待っている間に死亡したケースもある。

  • K

    NGOや国際機関、大学教授など錚々たるメンバーで2023年10月の攻撃を踏まえたパレスチナ・イスラエル紛争の現状、そして第二次大戦後からの経緯が解説されている。支援する側やパレスチナ側からの視点が多く、どうしてもイスラエルから見ている景色、イスラエルがどう考えているのかまではたどり着けないが、一読する価値はあり。

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