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学術書を読む

鈴木哲也 (教育)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814003013
ISBN 10 : 4814003013
Format
Books
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「専門化の罠」に落ちない学びのために読む意味、選ぶ技。「書く」現場に携わる大学出版の編集者が専門を越え、広く知の世界に触れる実践を語ります。

目次 : 第1部 考える―学術書を読む意味(「現場の哲学」が求められる時代―「専門」の限界/ 自省作用と創造―専門外の学びの機能とその楽しさ/ 「わかりやすい」からの脱却)/ 第2部 選ぶ―専門外の専門書をどう選ぶか(「専門外」の四つのカテゴリー/ カテゴリー1 良質の科学史・社会文化史を読む―遠い専門外の本を選ぶ/ カテゴリー2 「大きな問い」と対立の架橋―近い専門外の本を選ぶ ほか)/ 第3部 読む―学術書の読書から現代を考える(博識は「ノオス」を教えない―速読・多読は大切か?/ 知の評価の在り方を変えよう/ 危機の時代を乗り越えるための知を)

【著者紹介】
鈴木哲也 : 京都大学学術出版会専務理事・編集長。京都大学文学部および教育学部に学ぶ。出版社勤務を経て2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    京都大学学術出版会専務理事の著者に、ある女学生から届いた「専門外の専門書を読むのは、どうしたらいいのか」というメールが本書の発端である。大学改革により一般教育・教養教育が弱体化し、時代が「わかりやすさ」「速読・多読」「知を数で計る」ことを求めている中で、専門外の学術書と格闘することを通じて広い視野を持つことの大切さを考えさせてくれる。哲学やゲーテに長じたハイゼンベルクを例にした解説は、説得力がある。学術書を読むことに慣れていない若い読者たちに少しでも役に立ちたいという著者の優しさが、随所に滲み出ている。

  • アナーキー靴下

    この本は、大学生や高校生に向けて、自分の専門分野のみならず専門外の知識に触れることの有用さを説き、学術的な本の選書方法を提案してくれるものだ。私のような一般人にとっては、本を選ぶ・読むためのリテラシー本であり「教養」の本といえる。大学教育の制度変化、インターネットの台頭、研究者の業績評価方法などの影響により、知をめぐる社会状況に構造的な変化があったという著者の考えは非常に得心できる。古典は共有すべき価値観を作るためのメタ知識になる、等々首肯するばかり。具体的な本の紹介もあり、読みたい本が増えてしまった。

  • あきあかね

     学術書というと難解なイメージがあるけれど、大学出版会に勤め、自身の専門外の専門書も数多く読んできた目利きの著者は、学術書の魅力を伝えてくれる。 学術書のような噛みごたえがある難しい本と違って、「わかりやすい」本は、学問的な精密さや深さに欠け、知的刺激に乏しいことが多い。そして、学術書も丁寧に議論を追い、用語の意味を調べていけば、専門外の読者にとっても、絶対的に難しいということはないと著者は説く。 様々な未知の問題が現れるなか、組織がタコツボとなる問題点、「サイロ·エフェクト」を超えて、⇒

  • 専門外の本を読む選書の具体例や、「学術」の在り方について自省的であることなど、示唆に富む内容だった。著者の読書録でもあるため、ブックガイド的な側面は薄い。ともあれ、自らだけでなく周囲の文脈をも批判的に検討するということが学術に求められる。異なる思考の枠組みで思考しようとする著者の手つきは、「学術書を読む」という大きな題にも引けを取っていないと思われた。

  • てん06

    昔、東京大学出版会が出した「知の技法」という本があったが、これは京大版「知の技法」かもしれない。(でも東大版のほうが当時はとても難しく感じた)最初は少してこずったが、その後は意外にすらすら読めた。専門以外の専門書を読むためには、というハウツー本ではなく、専門書を読むということ、昨今の「わかりやすい」をうたう本の功罪、本ではなく論文雑誌に左右される研究者の評価など、「知」を深めるためには、ということを考えさせられる。

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