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ISBN 10 : 4765320545
Content Description
精神疾患を合併する妊娠は、近年増加傾向にあります。精神疾患の有病者自体が増加傾向にあり、特に女性の比率が高いうつ病が増加していることから、精神疾患合併妊娠が増えていると考えられます。精神疾患の早期受診や心理・社会的支援の普及、外来完結型治療への移行によって妊娠の機会が増えてきたこと、さらに生殖機能に影響を及ぼさない新規薬剤が増加していることなどが、精神疾患合併妊娠が増加した要因とされています。
このような状況の中で、精神科領域が専門ではない医療者にとっては、産科の臨床現場で戸惑う場面が増えてきています。
本書では、周産期における精神疾患や向精神薬に関する最新の知識、EPDSの運用方法や注意点、現場での具体的なQ&A、多職種連携の実践例、将来を見据えた取り組みの紹介など、充実した内容を掲載しております。また、対談では国内の周産期メンタルヘルスに関して、各方面からの声を集め、今後の展望を見通せる内容となっています。
単に疾患の説明にとどまらず、患者からどのような訴えがあり、どのような症状が見られるのか、さらにその対応についても具体的に示していますので、精神科の実際に詳しくない産婦人科医をはじめ、妊産婦に関わるすべての医療者の皆様にとってお役立ていただける一冊です。
【著者紹介】
鈴木利人 : 順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院院長。1982年筑波大学医学専門学群卒業。同大附属病院で初期研修を経て、1989年4月(医)友朋会栗田病院院長。1994年米国ミシシッピ州立医科大学薬理学・毒性学留学、1995年筑波大学臨床医学系精神医学助教授、2008年順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック教授、2021年より現職。日本精神神経学会指導医・専門医、日本周産期メンタルヘルス学会功労理事(前理事長)、日本神経精神薬理学会功労会員、日本精神神経学会・日本産科婦人科学会協働周産期メンタルヘルスガイド作成委員会委員長歴任。令和6年度健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰
佐藤昌司 : 大分県立病院院長。1984年九州大学医学部卒業。初期研修を経て、1987年より九州大学医学部附属病院周産母子センターに勤務。1999年同講師。2005年に大分県立病院総合周産期母子医療センター産科部長、2015年同院副院長、2021年より現職。医学博士、日本産科婦人科学会指導医・専門医、日本超音波医学会超音波指導医・専門医。専門は周産期医学、産婦人科学。主な役職は日本周産期メンタルヘルス学会理事長、日本産科婦人科学会診療ガイドライン産科編評価委員会委員長、大分産科婦人科学会副会長、大分県産婦人科医会会長、日本医療機能評価機構産科医療補償制度原因分析委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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