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仄暗い水の底から 角川ホラー文庫

鈴木光司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041167724
ISBN 10 : 4041167728
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

大都市の欲望を呑みつくす東京湾。
ゴミ、汚物、夢、憎悪‥‥あらゆる残骸が堆積する埋立地。
この不安定な領域に浮かんでは消える不可思議な出来事。実は皆が知っているのだ、海が邪悪を胎んでいることを。


大ヒット映画原作となった、傑作短編集。

【著者紹介】
鈴木光司 : 1957年静岡県浜松市生まれ。慶應義塾大学仏文科卒。90年に第2回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞となった『楽園』でデビュー。95年発表の『らせん』で第17回吉川英治文学新人賞を受賞。2013年には『エッジ』で、アメリカの文学賞であるシャーリイ・ジャクスン賞(2012年度長編小説部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KDS

    「水」にまつわる七編のホラー短編集。新作の文庫化ではなく新装改訂版。プロローグとエピローグの話は繋がっていてラストの「海に沈む森」のスピンオフ的な位置づけになっている。他の六編はそれぞれ独立したストーリーだが、「ウォーター・カラー」のオチはそりゃないでしょって感じでちょっと他とは異質なもの。面白かったのは「浮遊する水」「孤島」「穴ぐら」の三編。「浮遊する水」は大ヒットホラー映画の原作らしいが、そんなのあったっけ?ちょっと記憶がない。また、「孤島」は最新作の「ユビキタス」の原型作らしいので、読むのが楽しみ。

  • 銀華

    貯水槽、都心の孤島、転覆した船内、連れ出されたクルーズ、幽霊船、水漏れ、洞穴、水に纏わった七つを語ったような一人の老女の話を添えてーー日本人が怖いと思う描写は上手いのでは。大きな怪奇現象をパッと見せたのではなく、視覚や触感嗅覚などで嫌悪感に似た不気味さと明解されない困惑さの中に身を置かれることになるのだから。生者の身の回りに対する考えがごじゃごじゃと巡る中の不安定さもある。『穴ぐら』が日本の幽霊譚らしくて印象に残る。余談であの映画をこの短い話でよく名作に仕上げたなと思ったのは私だけかな。

  • lou2s

    ★★★★☆ 直前に読んだホラー小説が物足りず、確実な「恐怖」を求めて本作を手に取った。鈴木氏の作品は、かつてシリーズを一気読みした『タイド』以来だ。冒頭の『浮遊する水』から一気に引き込まれた。水道水や貯水槽、マンション、埋め立て地など、あまりにも身近で、生活に不可欠なものだからこそ恐ろしい。読み終えた後、デスクの上の飲みかけのグラスを見て、その水を飲むのを躊躇してしまったほどだ。『穴ぐら』で見せる安堵の笑み、『漂流船』の貝拾い、『海に沈む森』の地下冒険……いずれも強烈な印象を残す。

  • 彼方から

    仄暗い水の底からの改版。大きく水と東京湾をモチーフとした短編集。どれもホラー作品でしっかり恐ろしいのだが、配列の妙によって全体の読後感は清々しい。

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