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なめらかな社会とその敵

鈴木健

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326602476
ISBN 10 : 4326602473
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan

Content Description

「なめらかな社会」が近代をメジャーバージョンアップする。近代民主主義が前提としている個人(individual)という仮構が解き放たれ、いまや分人(dividual)の時代がはじまろうとしている。人間の矛盾を許容して、分人によって構成される新しい民主主義、分人民主主義(Divicracy=dividual democracy)を提唱する。

目次 : 第1部 なめらかな社会(生命から社会へ/ なめらかな社会)/ 第2部 伝播投資貨幣PICSY(価値が伝播する貨幣/ PICSYのモデル ほか)/ 第3部 分人民主主義Divicracy(個人民主主義から分人民主主義へ/ 伝播委任投票システム)/ 第4部 自然知性(計算と知性/ パラレルワールドを生きること)/ 第5部 法と軍事(構成的社会契約論/ 敵)/ 生態系としての社会へ

【著者紹介】
鈴木健 : 1975年、長野県生まれ。1998年慶応義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員、東京財団仮想制度研究所フェローを経て、現在、東京大学総合文化研究科特任研究員、株式会社サルガッソー代表取締役社長。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    ・PICSY(Propagational Investment Currency System)"経済活動の中での貢献の度合いに応じて購買力が与えられるとしたら、それは公正な貨幣システムであるといえよう。すると、どのように貢献の度合いを計算するかという問題と、その値に応じてどのように購買力を与えるかという問題に分けることができる。"(P57 価値が伝播する貨幣)略語の中に"Investment"とあるぐらいなので、ベンチャー企業や革新的な技術について、評価するシステムなのかもしれません。

  • みねたか@

    情報技術の発達で世界中の人々が様々な領域、運動の中で絶えず動的につながっている状況。これを踏まえ、地縁、会社、国家という固定的なメンバーシップによる社会統治に代わる社会の姿を模索する。面白いのは、この固定的なメンバーシップに囚われない貨幣制度や投票制度など、動的な社会制度の実装形態を提示していること。そもそも「私」という存在自体が他者との関わりや出来事を通じ常に変化する動的なものであるという基本認識は、なんだか般若心経を想起させる。理解した?いえ読了したにすぎません。

  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ)

    学者らしいラディカルな論調がなめらかさに欠ける(笑)が、本書の概念は現代の凝り固まった固定観念に一石を投じ、新たな世界線を予見させ得るものだったかなと思う。 ただ、仮に真に現実的な「実現可能性」を考えるなら、上に居座ってる老害どもがもたらす経済圧力、政治圧力に即潰されるだろうことが容易に想像できてしまう。なんとも惜しい。

  • 兎乃

    数式に敬遠せず、とにかく読んでみてほしい本。伝搬投資貨幣(PICSY)・分人民主主義(divicracy)・生命システム..。著者は多角的に過去と今を語り、提起し、数百年後までを射程する。膜と核。人と 制度という建築物、或いは匣、或いはレッテル。本書と同じような事を考えていた人は実際他にもいると思うが、これは「本」にしてしまった事に意義がある。反応し 大胆にオルタナティブな社会を思考するキックとなった。“本書が目指すところは、仏教哲学のひとつの実装形態といっても過言ではないのかもしれない。 p.244”

  • masabi

    【要旨】PICSY、分人民主主義、構成的社会契約論を中心になめらかな社会構想を提案する。【感想】内容を理解できたのか覚束ないが刺激的な読書体験だったことは確かだ。 技術の進歩に社会制度を合わせようとする試みである。法の自動執行については懐疑的だ。常時のライフログの取得や自己の貢献度が貨幣価値に直結するのは今とは別の息苦しさも生みそうである。ディストピアものを連想させる。

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