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ISBN 10 : 4000615807
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近世文学がもたらした古典から近代への転換。古典をめぐる知の蓄積は、近世に至って秩序化され、出版文化の発展を通して広く人びとに浸透した。学問と文芸の融合した知の共同体のなかで、緩やかに豊かに近代への転換が成し遂げられる―。近世から日本の文学史を再考する。
目次 : 序章 古典知の達成―文学史における近世/ 第1編 学問と文芸の融合―知の共同体の形成(後水尾院と林羅山―近世詩歌史の始発/ 後陽成天皇歌壇の展開―文化への復興へ ほか)/ 第2編 “型”の継承と変容―新しさの創出への苦闘(フレームとしての詩歌のことば―美の規範/ 和歌史の中の『万葉集』―起爆剤としての文化装置 ほか)/ 第3編 画と詩の交響―絵画体験と美意識の浸透(和歌と絵画が出逢う時―和歌の図像学/ 近世の物質文化と和歌―実在感と想像力 ほか)/ 第4編 神秘性から日常性へ―現実に対処する精神(鳥獣虫魚の文学史―“神との回路”と“人の心の鏡”/ 海の文学史―向こう側から生活世界へ ほか)/ 終章 近世から近代、そして現代へ―“共同性”のゆくえ
【著者紹介】
鈴木健一 : 1960年東京生。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学助手、茨城大学助教授、日本女子大学教授を経て、学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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