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形成される教養 十七世紀日本の〈知〉

鈴木健一(文学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585291107
ISBN 10 : 4585291105
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近世初期。それまでの戦乱による混沌を経て、列島内部に安定がもたらされた。政治的・社会的制度が改めて確立していく動きと呼応するように、かつての人びとが獲得していた古典的な“知”を再び取り戻さんとする動きが現れる。さらに、海外からの最新情報と技術移入が起爆剤となって、教養の強化・定着・伝播へとつながっていく。“知”が社会の紐帯となり、教養が形成されていくその歴史的展開を、室町期からの連続性、学問の復権、メディアの展開、文芸性の胎動という多角的視点から捉える画期的論集。

目次 : 1 基盤としての室町文化(策彦周良の聯句文芸/ 五山僧侶の教養―古澗慈稽を例に/ 公家の学問―三条西家を中心に/ 教養としての謡―室町文化はいかに継承されたか)/ 2 学問の復権(林羅山と朱子学/ 林羅山の儒仏論―『野槌』和文序を緒として/ 伝授と啓蒙と―松永貞徳『なぐさみ草』をめぐって/ 江戸初期の有識故実と文化システム―書と公家装束をめぐって)/ 3 メディアの展開(慶長前後における書物の書写と学問/ 角倉素庵と学問的環境/ 中世から近世初期の医学知識の展開―出版文化との関わりから/ 近世における大蔵経の出版とその影響/ 近世狩野派の墨竹図をめぐる教養―制作、鑑賞のための基礎知識の形成)/ 4 文芸性の胎動(『大坂物語』論―歴史はどのように記述されるのか/ 烏丸光広の画賛/ 貞徳俳諧と狂歌の思想―狂歌集の序文をめぐって/ 街道の牛若物語―近世初頭の浄瑠璃の語られ方/ ことばと思想に見るキリシタン文化の影響―黒船・南蛮屏風・パンヤ・伊曽保物語の受容)

【著者紹介】
鈴木健一 : 1960年生まれ。学習院大学教授。専門は近世文学、詩歌史、古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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