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14歳、明日の時間割

鈴木るりか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093865241
ISBN 10 : 4093865248
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan

Content Description

文学界騒然の中学生作家待望の第2弾小説!

現在、青春時代のまっただ中にいる方はもちろん、学生時代が遠い昔という大人や遥か彼方という熟年世代まで、どんな世代も共感できる、笑える、そしてホロッと泣ける、全方位型エンジョイ小説の誕生です。
短編小説を学校の時間割に見立て、7つの物語が展開されます。

[1時間目 国語]
短編小説が入賞。作家となった少女への国語の先生のお願いとは。半分は私小説を思わせる作品。

[2時間目 家庭科]
家庭科を得意とする少年が抱える事情と、見守る少女の想い。思わずキュン涙必至です。

[3時間目 数学]
都会への転校を前に、孤独感に苛まれる少年の再生物語。少年の孤独と不安を癒やしたのは……。

[4時間目 道徳]
ダメな大人たちに囲まれた少年のピュアな成長ダイアリー。中学生目線の鋭い大人描写が胸に迫ります。

[昼休み]
孤独な少女の心の葛藤と青春。ヒリヒリした中学生ならではの複雑な感情に、誰もが共感を覚える一編。

[5・6時間目 体育]
体育が大の苦手な少女が決意した大きな挑戦と努力。彼女の周りの人々の生き様と「生きる」ことへの希望。

[放課後]
夢を持ち続ける大人、先生の苦悩とリアルな心情。大人はいつ まで夢をみていいのか。

全7編。



担当編集者からのおすすめ情報------------------------------

デビュー作にして10万部のベストセラーとなった「さよなら、田中さん」の続編希望の声が多い中、「これだけ、と思われたくないのでまったく違う作品を書きます」と始まった挑戦。
何度もハードルの高い宿題、改稿を乗り越えたあげく、彼女でしか書き得ない、珠玉の短編集が誕生しました。
この瑞々しさ!この感性!
いたるところで共感し、爆笑し、懐かしく想い、目からウロコが落ち、ハッとさせられ、そしてホロッと泣いてしまう。
全世代が心から愉しめる一冊です。
「私たちが、同時代に鈴木るりかという作家を得たこと。
これは事件だし僥倖だし大きな希望です」という俵万智さんのことばを、誰もが実感できる傑作です。
装画は大人気の矢部太郎さん(カラテカ)。小説への描き下ろしイラストは初となります。
カバーイラストはもちろん、表紙や扉、各章終わりなど随所で素敵なイラストが愉しめます。

【著者紹介】
鈴木るりか : 2003年10月17日東京都生まれ。史上初、小学4年生、5年生、6年生時に3年連続で小学館主催『12歳の文学賞』大賞を受賞する。現在、都内の中学校3年生在学中。一人っ子。血液型A型。学校では家庭科クラブに所属。2017年10月刊行のデビュー作『さよなら、田中さん』は10万部のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    本書の出版当時、作者の鈴木るりかさんは中学3年生。しかも、これがデビュー作ではなく、既に2冊目。実に瞠目すべき作家である。タイトルからは、自分の学校での経験に基づきながらデフォルメされた作品かと思っていたが、その域を遥かに超えている。後半では男子生徒に、そして最後には担任の教師にまで仮託して語られる本格小説である。冒頭の引用「見る前に跳べ!」や途中での西行など、読書体験も中学生とは思えないレベル。戯画化された語り方の背後に生きることの哀しみを湛えた文体。今後も大いに嘱望される。推薦!

  • さてさて

    『国語』、『家庭科』、『数学』…と過ぎ去ってみれば懐かしいと感じる中学校の教科の名前を時間割の中に見るこの作品。それは”学校の教科をテーマにした小説を書きたいと思っていた”と語る中学三年生の鈴木るりかさんが描く現在進行形の時間割の向こうに、そんな中学生たちのリアルな今の青春を見る物語でもありました。面白い!にプラスして、悲しかったり、苦しかったり、さまざまな感情に心が揺さぶられるのを感じるこの作品。この感想を偶然にも読んで下さったあなたにも是非ともおすすめしたい、読み味十分な素晴らしい作品だと思いました。

  • 風眠

    人の気持ちに寄り添い、想像し思いやる心。それが出来る人が、成熟している人なのだと私は思う。鈴木るりかさん、中学3年生。彼女はあらゆるものを超越している。人としてすでに成熟している。能力のある人は若くても能力があるし、そうでない人は年齢を重ねても成長しない。人としての成熟に年齢は関係ない。そういうものなのだ。14歳の女の子に対して失礼だとは思うけれど、私の「心の肝っ玉かあさん」と呼びたい。中学生らしいイマドキ感もありながら、あらゆる立場の人の心を包み込む包容力。日々を生きる尊さを、私は彼女に教えてもらった。

  • zero1

    若い作家が伸びるのを見るのはとても楽しい。中学二年の生徒たち(一部教師も)の目から見た世界の連作短編集。若き作家の明日香は作者の分身だが彼女より足の速い中原のほうが出番多し。登場人物の重なりはよく練られている。各家庭の事情や死などシビアなことも踏み込んで書く勇気は大したもの。体育は共感するものの、やや間延び。だがそれを差し引いても抜群の才能は間違いない。しばらくは書きたいように書けばいい。今後も期待している。既に「太陽はひとりぼっち」を図書館で借りた。

  • seacalf

    いや、すごい。どう研鑽を積めばこの若さで老練な書きっぷりができるのか。特に『道徳』そして『体育』なんかは作者が当時現役中学生だったという事を忘れて夢中になって読ませる面白さ。ただただ舌を巻く。現役中学生だった頃に書かれている為か、中学生達の心身の描き方が他の作家と格段に違う。当たり前だけど鮮度が圧倒的で、自分の学生時代が即座に蘇るくらい。若者らしく、ただひたすらに真っ直ぐさを感じさせるのもいい。試すくらいの感覚で読んでみたが、とんでもない。非常に上手く出来た小説。多くの方におすすめして感想を聞きたくなる。

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