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赤ちゃんはことばをどう学ぶのか 中公新書ラクレ

針生悦子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121506634
ISBN 10 : 4121506634
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東京大学で認知科学や発達心理学の研究に従事する著者は、赤ちゃんの「驚き反応」に着目するなどして、人がことばを学ぶプロセスについて明らかにしてきました。子どもはラクラクとことばを覚える「天才」?赤ちゃんは耳にした「音」をどうやって「ことば」として認識する?生まれた時から外国語に触れていたら、誰でもバイリンガルになれる?本書を読めば、赤ちゃんの無垢な笑顔に隠れた努力に驚かされること間違いなし!

目次 : 第1章 赤ちゃんは本当に「天才」なのか(子どもの母語獲得と大人の外国語学習/ 「爆発的な勢い」とは ほか)/ 第2章 まず、聞く(赤ちゃんの知識を調べる/ 母語を好む新生児 ほか)/ 第3章 「声」から「ことば」へ(声はどのように発達するか/ 声がことばになるとき ほか)/ 第4章 子どもはあっという間に外国語を覚えるという誤解について(子どものときに覚えた言語は完璧?/ 早いうちにアメリカへ行けば英語は完璧? ほか)/ 最終章 必要だから、学ぶ(子どもでも言語習得の道のりはとても険しい/ 忘れてはいけない母語と新しい言語との関係 ほか)

【著者紹介】
針生悦子 : 宮城県生まれ。東京大学大学院教育学研究科教授。専門は発達心理学、認知科学。1988年お茶の水女子大学文教育学部卒業、90年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、95年同博士課程修了。博士(教育学)。95年青山学院大学文学部専任講師、98年助教授を経て、2003年東京大学大学院教育学研究科助教授、15年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mariya926

    子どもをバイリンガルにするか?で悩んでいた私としては、ピッタリの本でした。赤ちゃんの時は日本語を教えていましたが、子どもが言葉が通じないのをもどかしそうにしている姿を見て韓国語を先にしようとしました。結局、韓国語はペラペラですが、日本語で話すと嫌がる状態に···。この本を読んでどうするかを決めれた訳ではありませんが、日本語の本を読んであげたりクイズなどをするなど、ストレスを受けない範囲で日本語と接する機会を作っていきます。

  • 1959のコールマン

    ☆5。いい年をした立派な大人でも適当な言葉が見つからなくて往生するときがある。まして全くゼロから「ことばまなび」を始めなければならない赤ちゃんはどんな苦労をしているか?日本語に限らず世界中の言語が、実はいざネイティブスピーカーレベルで習得しようとするとなると、とんでもなく難しい事をこの本はそれを解き明かす。そして、子供の時期的にあまりに早すぎる外国語教育に警鐘を鳴らす・・・まではいかないが、一応注意すべき、としている。まあ自分としても英語の早期教育を受けた(たしか3才くらいだと思う)ことがあるのだが→

  • 1歳頃から喋ることができるようになる赤ちゃん。実は喋るようになる前から、人の声を聞き、発声法や音の聞き方、音のかたまりなどを学習しているといいます。1歳後半からは月に30〜50語ずつ話すことができる単語が増え、これは「語彙爆発」と呼ばれます。知らない外国語での会話を聞かされ、音のつながり方を手がかりに必要な音の聞き分けをするのは、大人でも大変なこと。生まれてすぐ日本語にさらされ、必死に覚えようとする赤ちゃんは、なんて努力家なんでしょう。後半のバイリンガル幼児教育についての話も興味深かったです。

  • hk

    「子供は言葉をすぐ覚える。よって英語を子供のうちに身に着けるべし」という意見がここのところ大勢となった感がある。しかし本書では「子供は言葉をすぐ覚える」というお題目はあくまで大人の思い込みであり、エビデンスに欠けると指摘している。なるほど、確かに英語を体得するのは大人ではなく子供であるため、習得度合いを相対化する「基幹言語」をまだ持っていない。だから「子供は言語習得がすこぶる早い」という大人の幻想前提に基づく議論は危険だという論法は一定の説得力を帯びている。 本書は英語教育の弊害の大きさが趣旨の一冊だ。

  • Mc6ρ助

    英語を早くに学びはじめることが効果がないだけだなく母語の習得を阻害するなんて。文法を理解できる中学生からが一番よくて、スピーキングなんかは大学に入った後くらいのほうがよいそうな。大事なのは母国語でちゃんと考えられること。著者の爪の垢を煎じて飲むべき、飲ませたい人が(自分自身も含めて)世の中にいっぱいいるかも知れない。

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