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埋もれた都の防災学 都市と地盤災害の2000年 学術選書

釜井俊孝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814000425
ISBN 10 : 4814000421
Format
Books
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

半分だけ倒壊したコロッセオ、大阪城の堀跡に生じた凹み、年々高さを増す天井川…。これらはいずれも、“やり過ぎてしまった”開発に対する自然からの反撃である。地下に埋もれた災害の痕跡は、人々がその地で自然と対峙してきた歴史を伝え、現代に通じる災害リスクを教えてくれる。私達の暮らす町の下には、どのような歴史が眠っているのだろうか?地盤災害と人間の関係を探る防災考古学への招待。

目次 : 第1章 ローマも一日にしてならず―都市と災害の歴史/ 第2章 古墳は語る―科学と考古学の間/ 第3章 水底の証言者/ 第4章 山崩れと人生/ 第5章 天井川時代/ 第6章 埋もれた近世都市/ 第7章 埋もれた都の近現代

【著者紹介】
釜井俊孝 : 1957年東京都生。1979年筑波大学卒業(地球科学専攻)。1986年日本大学大学院修了(地盤工学専攻)。利根コンサルタント(株)技師(1979〜1986)。通商産業省工業技術院・地質調査所(現・産業技術総合研究所)研究官・主任研究官(1986〜1995)。日本大学理工学部土木工学科助手・専任講師・助教授(1995〜2000)。京都大学防災研究所助教授・教授(2000〜現在)。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 月をみるもの

    今城塚古墳と西求女塚古墳に残る大規模な地滑り地形は、どちらも慶長伏見地震によって引き起こされたのだそうな。。大阪が大地震に襲われたら、冬の陣のあとに埋められた空堀の上で、最も大きな被害が発生する、、いうのも衝撃。「災害は、忘れたためにやってくる」のだ。

  • chang_ume

    非常に面白かった。自然科学の専門知に加えて、歴史学と考古学のプロパー相当の理解が分厚い。たとえば畿内惣村の形成を背景に(上流山間部の開発と中下流部の河道固定)、中世「天井川時代」を解釈する章はとりわけ圧巻。土地に対する総合知といえるのではないか。地理分野に関して理想的な一冊と思う。一方で「半壊したコロッセオ」の成立メカニズムがローマ現地の微地形から詳細に読み解かれるなど、フィールドワーク由来の確かな観察眼が内容を肉付けしていく。本書の読後、まち歩きの目指すところは変わってしまうかも。良書。

  • さたん・さたーん・さーたん

    現代都市の目視できない土地の記憶を掘り起こし防災意識を高める。理系の専門用語や原理はなかなか理解が追いつけなかったが、歴史文化など人文系トピックを多少取り入れて解説いただいてるところに配慮を感じる。

  • かぷりん

    サブタイトルにあるように「都市と地盤災害の2000年」…土砂災害の歴史が書かれている。時代の節目で森林開発が行われ禿山から土砂が流出。農地開発と相まって、河川を閉じ込める政策により天井川が増えていった。さらに土砂が流出して氾濫が発生。 「災害は忘れたためにやってくる」は著者の名言。過去の地形や人口改変された土地利用を知らないと、思わぬ災害が発生する。 災害対策は歴史の中にある。

  • takao

    地震等の災害の跡、埋立地の脆弱性など

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