野蛮な時代 反国家団体作りの犠牲になった韓統連の五〇年

「大韓民国国民は、韓統連（在日韓国民主統一連合）に大きな借りがある」
祖国の民主化に献身してきた在日コリアンたちが、なぜ「反国家団体」と呼ばれ、辛酸をなめ続けなければならなかったのか。半世紀にわたる差別と迫害の過程を明らかにする。
韓国で話題を呼んだ渾身のルポルタージュ。

【著者紹介】
金〓哲 : ソウル大学で韓国史を専攻し、１９８９年に「ＣＢＳ」の記者となり、その後「ハンギョレ新聞」にて論説委員、政治部長、新聞部長、シニアレポーターとして勤務。政治を取材するジャーナリストの時代から、歴史とそれを形成する人々に興味を持つ。２０２２年に定年を迎えた後、反国家団体としての汚名を着せられながらも差別され、冷遇されている韓統連に対して、在日朝鮮人の歴史を大韓民国の歴史として復活させる意図で『野蛮な時代』を書いた

許景民 : １９５６年大阪府にて出生。１９７４年ソウル大学語学研究所を経て、１９７５年韓国高麗大学留学。１９７５年学園浸透スパイ団事件（１１・２２スパイ団事件）に連座した兄の影響で学業を放棄、日本に帰国後、在日政治犯を救う家族僑胞の会、韓国青年同盟、韓統連活動（韓統連大阪本部副代表）のかたわら、韓日間の翻訳業務に携わる。２０２１年より渡韓、韓日間の諸問題を研究

林鐘仁 : １９７８年韓国高麗大学法学科卒業。客員研究員として１９９３年日本国際基督教大学にて治安維持法、１９９４年米国ジョージワシントン大学にてマッカーサーシズムを研究。２００２年韓国民主社会のための弁護士会副会長、２００３年海外民主人士名誉回復と帰国保障のための汎国民委員会執行委員長、２００４年１７代韓国国会議員、２０１９年韓統連の完全なる名誉回復と帰国保障のための汎国民委員会執行委員長（現）、弁護士（現）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）