Books

英語にも主語はなかった 日本語文法から言語千年史へ

金谷武洋

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062582889
ISBN 10 : 4062582880
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2004
Japan

Content Description

日本語に「主語」はない。それどころか、英語における「主語」の概念すら、実は歴史上遅れて発生した特殊なものなのだ。千年の言語史を遡行して、「天」の言語と「地」の言語を解き明かす、壮大な比較文化論。

【著者紹介】
金谷武洋 : 1951年北海道生まれ。東京大学教養学部卒業。ラヴァル大学で修士号(言語学)、モントリオール大学で博士号(言語学)取得。専門は類型論、日本語教育。カナダ放送協会国際局などを経て、現在、モントリオール大学東アジア研究所日本語科科長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • てながあしなが

    イタリア語を大学でかじったときに、ハッとしたことがある。動詞の活用を見れば主語が分かるので、主語をわざわざ記さなくていい、というのだ。確かに、言われてみればそうだ。そう知ると、主語によって動詞の活用を変えるフランス語が、なぜ主語を明示するのか不思議に思えてきた。 英語だって、これらの言語と祖先は同じ。三単現のsや仮定法のwereは、その名残だ。こうした歴史の変遷を辿ると、チョムスキーが「主語は普遍の概念」と説いたのが不思議に思えてくる。 なお、筆者の「今どきの若者は」論は読んでてうんざりした。

  • 天婦羅★三杯酢

    『パンデミックとたたかう』の中で言及されていたので、古本として入手。論争的な本である。日本語の構造が英語と違う事は重々承知しているつもりだった。しかし英語の構造を古英語からノルマン征服というショックから説き起こす方法は他で見たことがなく、これは結構説得された気がする。日本語における「主語不要論」というものも、ちゃんと読んだのはこれが初めてかも知れない。比較言語学の重畳な知識の披瀝には圧倒される思いもある。

  • Shinjuro Ogino

    日本語に主語は無い(又は不要)との、現在の学校文法への批判には全く同感。  ただ、標題の「英語にも主語がなかった」については具体例が乏しい。3章1「古英語(700-1100AD)には主語がなかった」に引用されている例文は、主語がないことのエビデンスになるとは思えない(p149)。ちなみに、ウィキペディアの「古英語」の項には、「動詞は人称と数に支配される。一般に主語の省略はしない」とある。不思議だ。

  • 宙庭隼人

    タイトルの通り、「主語とはどの言語にもみられる普遍的なものではなく、つい最近現れたものである」との主張。三上文法支持派、日本語主語廃止論。英語の構造が今日のアメリカの行動につながってる、というのは言い過ぎなんじゃないかなと思う。

  • majiro

    こういうタイプの本を初めて読んだ。名指しで批判し、反論待ってるぞみたいなことを本に書くという文化に驚く。モントリオール大学の件は痛ましく、なるほどと思わせた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items