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生ける死者の震災霊性論 災害の不条理のただなかで

金菱清

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788518421
ISBN 10 : 4788518422
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
金菱清 ,  

Content Description

なぜ震災の被災者が自らを罪深いと思うのか、亡き人を思い、なぜ深い後悔に涙するのか。言葉にできない沈黙の中で、幽霊や夢に仮託しているのは何か。人知れず孤立し、苦しみ続ける被災者への綿密なフィールドワークを通じ、実存から立ち上げる霊性論。

*聞き取り調査を究めた著者が明かす「インタビューの敗北宣言」。*「語り」から「書く」へ。質的調査法の転換をフィールドワークの現場から明らかにする。

*大切な人をある日突然奪われる災害。誰もが直面しうる残酷な現実と、そこから立ち上る霊性とは何か、鋭く映し出す。

【著者紹介】
金菱清 : 1975年大阪生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。社会学博士。現在、関西学院大学社会学部教授・放送大学客員教授(2020年3月まで東北学院大学教養学部地域構想学科教授)。専攻:環境社会学・災害社会学。主著『生きられた法の社会学―伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか』新曜社2008(第8回日本社会学会奨励賞著書の部);『3.11慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(編著)新曜社2012(第9回出版梓会新聞社学芸文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • saladin

    本著は”被災者の手記、手紙、被災地で聴き取った幽霊や夢の話を通して、生者と死者の新たな関係性を霊性として立ち上げ”ようと試みる。そして、それは”曖昧な喪失(=行方不明者の、実感のわかない死)の解消ではなく、曖昧なものを曖昧なまま抱き続け”る、”彼岸と此岸が重なる場所(=括弧つきの「死者」と生者が行き来する温かい場)”、”不安定かつ両義的な生/死の中身をあえて縮減せずに、それをむしろ豊饒化し、そのままでよいと肯定的に”捉える場であるとする。

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