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アイヌ童話集 角川ソフィア文庫

金田一京助

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044004248
ISBN 10 : 4044004242
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

口のきけない子が大熊と力比べをする話、若とのと人食い馬が固い友情を結ぶ話、英雄オキクルミがききんの魔神を退治する話…。滑稽話から英雄譚に至るまで、幅広く語られる童話の数々からは、自然や神と自由闊達に語り合うアイヌの鋭敏な感性を随所に感じることができる。アイヌ研究の第一人者が現地で筆録し、実弟が手を加え読みやすく再構成した、アイヌ文学に初めて触れる読者にとってもうってつけの名著。

【著者紹介】
金田一京助 : 1882年、岩手県生まれ。言語学者。東京帝国大学文科大学在学中に、北海道に渡り、アイヌ語の調査を始める。國學院大學教授、東京帝国大学教授などを歴任したのち、1971年に死去。著書多数

荒木田家寿 : 1902年、岩手県生まれ。京助の実弟。雑誌記者を経て、軍需省官吏として勤める一方で、『映画集団』『映画評論』などの各種映画雑誌に寄稿。その後、岩手放送などを経て、岩手映画通信社の役員となる。1981年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かおりんご

    どの話も面白い。ペナンぺじいさんとパナンペじいさんは、よくあるいいじいさんとわるいじいさんのお話。解説を読むと、日本人(和人)に分かりやすいように意訳している部分があるらしく、そこは残念。でも、アイヌの世界観を楽しめます。子供に読むにはちょっと難しいけれど、面白いです。

  • めんつゆ

    捕らわれた 日の女神 を救うためケムシリ神と共に兄妹魔神と戦うオキクルミ。きっかけが 狐(とカラス)が絶えたこと だったり片目が窪んでいる兄魔神の名前が「モシレチクチク・コタネチクチク・〜」だったり、オキクルミが雲で作った 舟 で 日の女神が空へ帰る 描写もある。ちなみに本書のコンセプト故に部分的な著者の創作があるようだ。そういう意味では解説まで読み切ること必須

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    アイヌの昔話集を探して出会った本。こちらは子どもでも読みやすいようになのか、脚色されているところもあるそうです。『 口のきけない子と熊の話 / 流れてきた子どもの話 / 鬼が島せいばつの話 / 雲の船と男の子の話 / チャランケの話 / 砂でつくった鯨の話 / おばけ鳥の話 / センタカイヌの話 / 鬼鹿毛どのの話 / 鬼のわなの話 / 金と銀の小犬の話 / 腹のなかの小鳥の話 / 日の女神を救いだす話 / ききん魔を退治する話 / 神々がざんげ話をする話 / 生いたちと晩年の話 』

  • かば

    やけに読みやすいと思ったら採集資料を児童向けに加工したものであるとのこと。正確性という意味では拙いところも多い様であるが、フィクションとしてはうまいことできており、引き込まれるように読むことができた。童話特有の文体リズムや飛躍した展開がお気に入り。

  • マーブル

    オキクルミは子どものような姿をしているが、日の神あるいは雷神の落とし胤である。アイヌ世界の危機に際し冒険の旅に出、怪力や不思議な力を用いてその危機を乗り越え平和をもたらす。まさしく「行きて帰りし物語」。しかし、金田一が収集した説話という体裁を考えると柳田の『遠野物語』との類似性を感じる。その奥には和人に迫害され住処を追われたアイヌの歴史が透けて見える。来訪し災いをもたらす異人。それを退治し救う英雄。人類に共通するという英雄の物語の発生の根源に思いを馳せるとやはり争いと戦いの歴史を思わずにはいられない。

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