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幕府海軍の興亡 幕末期における日本の海軍建設

金澤裕之

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766424218
ISBN 10 : 4766424212
Format
Books
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、幕末期に江戸幕府が創設した近代海軍、いわゆる幕府海軍の実態を解明するものである。明治期以降に偏重していたこれまでの海軍研究とは一線を画し、本書では幕末期の海軍建設と、明治海軍との連続性、非連続性に焦点を当てる。伊勢の豪商竹川竹斎、幕臣勝麟太郎(海舟)ら近世日本人の海軍認識、咸臨丸米国派遣の成果と課題、艦船運用や経費執行の状況、人事システムの構築、第二次幕長戦争における戦闘の様相、明治政府への移管など、幕府海軍の軍事組織としての活動実態を、広範な史料を駆使して明らかにする。

目次 : 序章 近世日本の海軍力に関する諸問題/ 第1章 近世日本人の海軍認識―竹川竹斎「護国論」を中心に/ 第2章 幕臣勝麟太郎の海軍論―嘉永六年海防建白書を中心に/ 第3章 安政期の海軍建設と咸臨丸米国派遣―訓練から実動への転換/ 第4章 万延・文久期の海軍建設―艦船・人事・経費/ 第5章 文久期の海軍運用構想/ 第6章 元治・慶応期の海軍建設と第二次幕長戦争/ 第7章 慶応の改革と幕府海軍の解体

【著者紹介】
金沢裕之 : 1977年東京都生まれ。防衛省防衛研究所戦史研究センター所員。防衛大学校総合安全保障学研究科後期課程修了。博士(安全保障学)。慶應義塾大学文学部、同大大学院文学研究科で日本史を専攻した後、海上自衛隊に入隊。機動施設隊施設隊長、海上幕僚監部施設課員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 図書館本。黒船来航以降、幕府が創設した海軍の実態を、さま座な資料を駆使して解き明かそうとした本。13年という決して長くない時間の中で、人事システムや軍艦の運用などある一定のレベルにまで上り詰めた半面、軍艦を艦隊として運用する技術など未熟のままに終わってしまった部分も指摘されている。幕府が瓦解して明治政府が海軍を立ち上げた時、実務・技術者レベルで幕府海軍を支えた人たちが相当数が出仕していて、初期の海軍設立を支えていた。それだけの実力を有していたということなんだろう。

  • 秋津

    外国船の来航が相次ぎ、海防の必要性が叫ばれた幕末期における海軍建設、そして「幕府海軍」と「帝国海軍」の(非)連続性を未活用史料を用いて丁寧に考察されています。 当初、近世日本の伝統的な海上軍事力概念を引き継ぎ「海軍と海運の一致」という思想の元に整備され、次代に艦船、施設、多くの人材を提供した(との言い方が適切かどうか…)帝国海軍の事実上の母体、そして「近世ー近代」の結節点となる「幕府海軍」の実像について面白く拝読。 フリート・アクション能力やシーマンシップの欠如など、海上自衛官出身の著者ならではの指摘も。

  • あまたあるほし

    未開の荒野を切り開く素晴らしい研究。勝海舟がどれだけとんでもない出世をしたのか。幕府海軍がきちんとした運用まではいたってなかったところは流石の指摘。安易な幕府海軍への盲信を否定している。さらに面白いのは、幕府海軍から明治海軍への人材の流れ。ここを詰められてたらかなり面白いぞ。

  • takao

    ふむ

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