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ロマネスク美術革命 新潮選書

金沢百枝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037757
ISBN 10 : 4106037750
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

11〜12世紀のロマネスクこそは、ヨーロッパ美術を大きく塗りかえる「革命」だった。宮廷文化から民衆文化への流れのなかで、知識より感情を、写実よりかたちの自由を優先する新たな表現が、各地でいっせいに花ひらく。古代ギリシア・ローマやルネサンスだけがスタンダードではない。モダン・アートにも通じる美の多様性を、豊富な図版を例に解きあかす。

目次 : 第1章 かわいい謎 異様な造形/ 第2章 ロマネスク再発見/ 第3章 語りだす柱頭/ 第4章 かたちの自由を求めて/ 第5章 海獣たちの変貌/ 第6章 聖堂をいかにデザインするか/ 第7章 ロマネスクの作り手たち/ 第8章 世俗化と大量生産の時代へ/ 終章 ロマネスクの美

【著者紹介】
金沢百枝 : 1968年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。理学博士。学術博士。現在、東海大学文学部ヨーロッパ文明学科教授。西洋中世美術、主にロマネスク美術を研究している。2011年、島田謹二記念学藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • aisu

    そういった様式を再発見し名付けたのは17、8世紀以降。ゴシックより下に見られていたが、ゴシックへの橋渡しとして研究されてきた。独自の魅力が認識されてくる。帯のピカソも脱帽!はただのアオリじゃなかった(笑)。私も最初「ゴシック以前」といった認識だったのですが、シンプルな建築、奇妙な彫刻、刺繍やタペストリーの伸びやかな表現にとても魅力を感じます。

  • ゆとにー

    華々しいゴシックの前史に横たわり、地層を成すかのように西欧一帯に広まった、ロマネスク美術の魅力に触れる書物。サントリー学芸賞受賞。身体から身体へと直接語りかけるような感覚的造形を持つロマネスク美術への美的評価の定着は、ピカソや「ゾディアック」誌の登場を待たなければならなかった。うねりや歪みのような造形的特徴を可能にした条件が、実は農業革命や民族大移動の収束などの社会基盤の安定化のうちにも指摘できるものであり、

  • mahiro

    ロマネスクは好きなのだが本書の柱頭彫刻の変遷に関する章などには興味を引かれた、古来アカンサス文様などで装飾されていた柱頭が聖書等を題材にした生命力溢れる人物や怪物の彫刻で溢れ、天井が高くなり見上げる人の視線が届きにくくなるゴシックに廃れたとか、ケートスと呼ばれた海獣文様の成り立ちへの考察など面白かった。ロマネスクからゴシックへの変化は大量生産への変化だったと言うのも頷けるものだった。

  • ユーディット

    学術書は高い、重いのにこれは一般向けの値段と手軽さ。でも文体は論文調では無いが論文的な内容。特に珍しいのはイギリスのロマネスクに対する言及。感覚的に非常に共感できるところと、そうで無い部分がともにあり、「芸術とは何か」を再考させられる

  • ろべると

    「とんぼの本」での解説が親しみやすかった著者なので購入。ロマネスク美術の多様性や神秘的ともいえる魅力を改めて感じる。豊富な写真も興味深く、とりわけ冒頭に登場するイヌとウサギの彫刻は、まるで現代の幼児が書いた絵のようでもあり、12世紀が一気に21世紀と繋がったようだ。とはいえ本書は入門書ではないので、どうしても著者の専門分野、特に学術論文になるような研究はオリジナルである必要があるので、ちょっと素人には細かい内容もあり、まだまだロマネスクへの視界がさっと開けたとは言えないのであった。

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