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ISBN 10 : 4326102616
Content Description
科学思想史の本当の研究対象は、自然というよりは“自然についての知識のあり方”、またはその“作られ方”である。科学思想史は、自然界の条理を探ろうとする人間の精神のあり方、つまり観察、概念構築、理論構成などを可能な限り緻密かつ複層的に捉えようとする。―金森修が構想、執筆者を集めた最後の書。明治以降の我が国の科学思想史を通覧する三部作、ここに完結。
目次 : 序章/ 第1章 国民と実学―「啓蒙」と「戯作」の交点/ 第2章 山川健次郎の科学思想と尚武主義―物理学・社会学・富国強兵/ 第3章 横井時敬の農学/ 第4章 明治・大正期の地理的知―朝鮮半島の地誌と旅行記をめぐって/ 第5章 宇宙と国粋―三宅雪嶺のコスミズム/ 第6章 帝國大學と精神病学と精神病者―明治・大正期における精神病治療思想の系譜/ 第7章 天変地異をめぐる科学思想―関東大震災と科学啓蒙者たちを中心に/ 第8章 千里眼は科学の分析対象たり得るか―心理学の境界線をめぐる闘争
【著者紹介】
金森修 : 1954年北海道出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学・パリ第一大学)。筑波大学講師、東京水産大学助教授などを経て、東京大学大学院教育学研究科教授。専門:フランス哲学、科学思想史、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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