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韓国は日本をどう見ているか メディア人類学者が読み解く日本社会 平凡社新書

金日景和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582860658
ISBN 10 : 4582860656
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「近くて遠い国」―長らくそう称されてきた韓国と日本。しかしインターネットの発達に伴い、両国を行き交う情報量は著しく増加し、文化交流は過去に類を見ないほど盛んだ。似ているようで異なる韓国の社会や文化と比較することで見えてくる、日本の現在地とは?東京に15年以上暮らしたメディア人類学者の視点から躍動する日本社会の「いま」を鋭く切り取る。

目次 : 第1章 日本社会は、どう変化しているのか?(「日本に生まれてよかった」と言う若者たち―日本の若い世代は右傾化しているのか/ 日本の市民たちはなぜ黙っているのか?―無能な政府に文句を言わない日本の市民社会 ほか)/ 第2章 11のキーワードで見る日本文化(所属意識を通して自己実現を追求する集団主義文化―あらためて読む『菊と刀』/ 地震を知らずして日本を理解することはできない―災害はその社会の世界観に影響を及ぼす ほか)/ 第3章 韓国という鏡に映して見た日本文化(妻はなぜ夫の不倫を謝罪したのか?―韓国の「ウリ」と日本の「うち」/ 日本の時計はのんびり進む―韓国の「パリパリ」精神と日本の行き過ぎた完璧主義 ほか)/ 第4章 国境を行き来するメディアと韓日関係(嫌韓の実体は何なのか?―韓日関係を支配してきた嫌韓論/ 日本の韓国を見る目はどう変わったか?―二一世紀の大衆文化の交流で高まった認識、偏ったイメージも拡散 ほか)

【著者紹介】
金〓和 : メディア人類学者。ソウル大学人類学科卒業後、韓国日報の記者を経て、大手ポータルサイトのネイバーやダウム、オーマイニュースジャパンなどで勤務したのち、研究者の道に進む。東京大学で学際情報学の博士学位を取得。東京大学や神田外語大学などで教鞭をとった。2021年、18年間の日本生活に終止符を打ち、帰国

牧野美加 : 1968年、大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 二人娘の父

    原題「同じ日本、異なる日本」。日本で15年以上研究・生活された人類学者によるエッセイ。視点は冷静で「偏る」ことはない。故に時にソフト過ぎるきらいもあるが、十分に日韓両国社会の文化批評・社会批評となっている。一例をあげれば第二次世界大戦に関して「8月15日」を記念する国は、世界中で日韓の2国しかない。それはなぜなのか。また「在日」という存在が韓国においても、非常に厳しい立場にあることへの言及など、興味は尽きない。固定的で同質的な「日韓文化」「日本人・韓国人」論への批判という著者の立場に完全に同意する。

  • かしこ

    この本にも地震の章があったけど、韓国の人は日本は地震と切っても切れない国だと思っているよう。そんなに日本人って普段から地震のことを考えているかな? 韓国は儒教の国だから老人を大切にすると思ったのに、50代の映画監督は古くさい、老害として追い出され新しい人がもてはやされるそう。日本はサザエさん、島耕作、ガラスの仮面などコンテンツが異様に長生きですって。 日韓の嫌い合いのやり取りはマスコミによるキャッチボールによって盛り上がるというのは納得。

  • すのさん

    日本人の性質として「自己満足的」であるという視点が印象的。個人の利己的な動機を満たすために集団に属し、集団は自己を守る隠れ蓑にすぎないという。時に政府を強く擁護し、ある時は激しく批判する風見鶏的な態度もこの視点から理解できる。集団に真の忠誠心を持つのではなく、そこに属することが自分の目的に叶わなくなれば容易に離脱し、批判する側に回る。日本人の政治的態度を考える上で、この捉え方は参考に値する。異邦人の著者による鋭い観察にハッとさせられる箇所も多く、多面的に日本人像を考えることができるという点で面白かった。

  • バーニング

    韓国と日本のメディア企業で勤務したあとに東大の大学院で学位を取り、研究者に転じた著者によるエッセイ。一応学術エッセイという読み方もできるのだろうけれど、元原稿が新聞社でのウェブ連載なのでもう少しラフな感じに読むのが正しいのだろうと感じる。現在でも続いている連載であり、話題は豊富だが掘り下げがあっさりしているのはやや物足りなさも残る。新型コロナの蔓延時期と連載時期が重なっており、コロナを通じた日韓の差についての観察も豊富だった。

  • ゆるひと

    地震、デジタル/アナログ、情と礼節、差別問題、個人主義・・・。何故そこがそんなに気になるの???という辺りの疑問から韓国人の頭ん中ぎ見えてくる本。

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