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記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂

金成隆一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022515759
ISBN 10 : 4022515759
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

トランプ大統領を支持した人々はいま、何を思うのか?記者が労働者の街に暮らして浮かび上がってきた、もうひとつのアメリカ。

目次 : 第1章 日常に戻ったラストベルト/ 第2章 この街でアパートを借りる?/ 第3章 貧困につけこむ白人民族主義/ 第4章 抵抗のうねり/ 第5章 揺れる人々/ 第6章 軋むアメリカ

【著者紹介】
金成隆一 : 1976年生まれ。2000年、朝日新聞社入社。大阪社会部、米ハーバード大学日米関係プログラム研究員、国際報道部などを経て、14年9月からニューヨーク特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • molysk

    熱狂の大統領選挙が終わり、日常に戻ったラストベルト。豊かだった過去に戻るという期待は、低賃金や薬物汚染という変わらない現実の前に色褪せて、トランプへの支持に疑問を持ち始めた人もいる。一方で、海外への関与を止めて米国を優先する姿勢や、白人優先の価値観丸出しの歯切れの良さは、前回選挙での支持層のつなぎ止めのみならず、かつて共和党内の主流派を支持した層を引き寄せる。これが底堅い支持率の源泉なのか。新たにトランプを支持し始めた層の深掘りもお願いしたい。金成さん、今も読書メーターに目を通していただいていますか?

  • 白玉あずき

    前作に続きルポライターとしての作者の誠実さに感謝です。宮仕えの身で大変でしょうが今後も頑張って欲しい。銃規制を訴えて活動する高校生、デミトリ・ホス。彼の存在自体が将来の希望。アメリカらしさ、アメリカの価値はここにある。「議員は本来公共を代弁するべきなのに、特定利益団体の利益を守っている。」世界中で、地域社会、「公共」を軽んずるグローバルエリートの価値観が社会を壊し社会の分断を進めてきた。もともとエリートとは、地域社会や国、所属団体への責任と義務を背負ってこそのエリート。自己責任論を語り、自己利益を優先する

  • おかむら

    「ルポトランプ王国」の続き。なぜ色々やらかしてると日本にいると思えるのにトランプ人気がさほど落ちないのか(中間選挙もなんとか持ちこたえた感)、支持者の多いオハイオ州に通い詰めたルポ。寂れた田舎町に住む白人中産階級の生活と心情。 長期密着取材だから見えてくるものがあるねー。他に白人至上主義者の集会と高校生の銃規制デモの取材も。こないだ観た「華氏119」と合わせて、東海岸でも西海岸でもない真ん中のアメリカの姿が興味深い。2020年はオリンピックより大統領選の方が楽しみだ。

  • おさむ

    岩波新書の名著、ルポトランプ王国の著者による、新たなルポ。新聞記者魂が感じられる良書です。普段の日本のメディアの米報道は都会の話になりがち。日本の読者が本当に知りたいのは、この本にあるような、普通の、控えめな、まじめに働いて、請求書をきちんと払ってきた、地方の人々の声なのではないか。中間選挙でもトランプは大敗はしなかった。いまだに支持が高い理由は、この本を読めば全てわかる。都市と地方の分断、中間層の没落、ネット新興メディアの台頭などは、日本も同じ。あって欲しくない「未来図」のような気持ちで読みました。

  • パトラッシュ

    産業が失われ、薬物が蔓延し、人種と地域で分断が進み、犯罪が激増するアメリカが病み疲れ苦悶しているとは1980年代から言われてきた。それでもアメリカ人は自国は「希望の国」と信じ、レーガンやクリントン、オバマらをその象徴とみなしてきた。しかし、数十年の望みがことごとく裏切られたのではと感じた時、彼らは思い切った変化を求めた。その風向きを素早く察知し、アメリカ人の怒りは正当であり、これまでのやり方が間違っていると訴えた男に人々の支持は集まった。なぜアメリカはトランプを選んだのか、民主主義の根幹を考えさせられる。

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