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織田信長 不器用すぎた天下人(仮)河出文庫

金子拓

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309418681
ISBN 10 : 4309418686
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan

Content Description

織田信長は明智光秀に背かれて命を落とす。だがそこに至るまでも、信長は数々の裏切りに見舞われていた。浅井長政、武田信玄、上杉謙信、毛利輝元、松永久秀、荒木村重、そして明智光秀。各々のケースで“裏切られ”の真因を探ると「容赦なき酷烈な猛将」とは異なる信長像が見えてくる。新たに、最後まで裏切らなかった徳川家康についての考察も収載。

目次 : 第1章 浅井長政―妹婿の離叛/ 第2章 武田信玄―気づかなかった裏切り/ 第3章 上杉謙信―支援約束の果て/ 第4章 毛利輝元―境目紛争の末に/ 第5章 松永久秀と荒木村重―家臣の裏切り/ 第6章 明智光秀―裏切りの総決算/ 終章 信じすぎた報い/ 補論 徳川家康―信長を裏切らなかった武将

【著者紹介】
金子拓 : 1967年、山形県生まれ。1990年、東北大学文学部国史学科卒、1997年、同大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、東京大学史料編纂所准教授。専門は日本中世史、史科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マツユキ

    家康主人公の小説を一冊読んで、信長に帰ってきました。小説ばかりなので、資料から見る織田信長というのは、新鮮でした。浅井長政、武田信玄、上杉謙信、毛利輝元、松永久秀、荒木村重、明智光秀、補論で徳川家康も。戦国時代なので、裏切られるのは、当たり前なんじゃない?と思っていたのですが、信頼関係があってこそだもんね。外交下手で、細かい配慮ができない残念な人という印象で、共感が持てました。河出文庫の歴史物の作品リスト嬉しい。

  • ふたば

    著者は不器用で一本気な性格、と評するが、どう見ても釣った魚にエサはやらないタイプのダメ男にみえる。落とすまでは相手を尊重する態度をとり、落としてしまえば自分から離れるわけがないと状況に胡坐をかく。相手の気持ちをないがしろにして、自分の都合だけを優先し、それを当然とするダメさ加減。そりゃ反発されるよ。当然だよね。いろいろ研究が進んで、戦国武将もいろいろ再評価されつつあるが、信長くらい、変貌の激しい武将もいないかもしれない。

  • in medio tutissimus ibis.

    筆者は信長の外交政策や人間性に裏切られる理由を見出しているが、気づかないのは信長の責任だとしても、決裂に至る理由は信長のせいばかりとは言い難い。上洛から本能寺までの十数年に信長の勢力は何倍にも膨れ上がっているからだ。勢力均衡に基づいた同盟や臣従関係が長続きする訳がない。そして、それを近畿から中部東海中国へ忙しく転戦しながら把握し続けるのは、当時の通信や運輸技術を鑑みれば殆ど人間業ではない。気にできるほど繊細だったら、こんな膨張政策に耐えられなかったかもしれない。織田信長を一番裏切ったのは彼自身ではないか。

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