Books

博士の愛したジミな昆虫 岩波ジュニア新書

金子修治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005009169
ISBN 10 : 4005009166
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カブトムシもクワガタも、アゲハも、トンボも主役じゃない。スター昆虫ではないけれど、ジミな虫たちだって、やってることはスゴすぎる!!SFみたいなびっくり生態、植物やほかの虫たちとの複雑怪奇なからみ合い…。その謎を解いていくワクワクを、10人の昆虫博士たちが愛したとびっきりジミな昆虫の研究から熱く語る!

目次 : 第1章 すみわけ、食べわけ、サバイバル!(そっくりな虫どうしのジミな「ケンカ」―テントウムシのすみわけはなぜ起きる?/ 逃げるが勝ち!のモンシロチョウ)/ 第2章 共進化が生んだ「オンリー・ユー」(ゾウムシの「槍」とツバキの「盾」の共進化/ 相思相愛?アリと植物のコミュニケーション)/ 第3章 敵か、味方か?関係はフクザツなのだ(敵の敵は友?寄生蜂と植物の関係―化学物質を介した相互作用/ 敵を味方に!敵の敵は味方?―アリを恐れないアブラムシの天敵たち)/ 第4章 外来種がやって来た!(ヒアリ、アルゼンチンアリはなぜはびこる?―外来種の研究と生物多様性/ 虫を調べに南へ北へ―外来昆虫の新天地への適応)/ 第5章 多様なムシの集まり、食うか食われるか!(ただの虫のただならぬ働き―農業害虫と天敵/ 弱者だって、共存できる!―「まさか!」と「ご縁」の研究生活)

【著者紹介】
金子修治 : 1969年生。京都大学大学院理学研究科博士課程中退。理学博士。これまで、静岡県農林技術研究所と大阪府立環境農林水産総合研究所で農作物の害虫と天敵の研究に従事

鈴木紀之 : 1984年生。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。現在、高知大学農林海洋科学部准教授

安田弘法 : 1954年生。名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。現在、放送大学山形学習センター所長。自然のバランスの機構の解明をライフワークとし、現在は、無肥料・無農薬・無除草剤で淡水生物の機能を活用しておいしいお米を多く収穫する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 井月 奎(いづき けい)

    私は子供のころ昆虫が好きで、よく森に行っては虫の様子を見ていたものです。ファーブルはいまだに憧れの人です。 しかし昆虫というのは面白くてしぶとくて、でもはかない存在ですね。 この本で得た大きな気づきのひとつは外来種への考え方です。外来種が新たな地で繁栄する原因と要因を観察と統計で明らかにしています。単純に強い種が入り込み、近似種を駆逐することではないのだそうです。 また、この世の美の最高峰の一つに昆虫があります。蝶の色彩、秋の虫の妙なる声、かげろうのあわい。そんな虫たちのちょっと面白い話が集まっています。

  • 虫ってすげえなあ…研究者の方々すげえなあ…って感慨しか出てこない一冊。実に産卵管を刺すため、口吻が長く進化していったツバキシギゾウムシとヤブツバキの軍拡競争。コナガとモンシロチョウに食害されるキャベツが出すフェロモンはコナガに食べられた時と、モンシロに食べられた時ではフブレンドの比率が異なる。モンシロの幼虫にハチが卵を産み付けても異物として排出されてしまうため、モンシロの幼虫と一緒に食害しているコナガの幼虫はコマユバチから逃れる確率が高くなる。そこでコナガはモンシロの食害があるキャベツに好んで産卵する。

  • もぐ

    図書館本。ポッドキャスト番組「すごい進化ラジオ」のノリさん(鈴木紀之氏)編著の本。番組とノリさんのファンになりすぎて、元ネタの1つになっている本書を読む。ラジオの方が研究の楽しさや感動が伝わってくる。が、語られていない内容も多く、大満足な一冊。身近な里山や畑に暮らしている昆虫達。毎日出会っているはずなのに、彼らのことを殆ど知らない。すぐとなりに、普通に、いつでも存在しているけれど、見ようと(理解しようと)しなければ世界は開かれない。畑仕事がより楽しくなる一冊。ただし、飲食中に読むのはおすすめしない(笑)

  • コニコ@共楽

    虫についての本ははじめて読みます。自分からは手にとることのない本ですが、オススメで機会を得ました。読んでみると、意外に!面白く、いろいろな発見がありました。虫たちの関係が人間関係にも重なるようであり、天敵、外来種の話も新鮮でした。特に、害虫でもなく、益虫でもなく、「ただの虫」の大事さを説く桐谷博士の章は、すべての生き物に当てはまる生態系を考えさせるもので、勉強になりました。博士たちのジミな研究も皆、楽しそうに取り組んでいて、虫が本当に好き度ということがにじみ出ています。

  • どん

    タイトルに惹かれて手に取る。岩波ジュニア新書だった。 1926年生まれの桐谷圭治先生を最年長に10名の昆虫学者が、なぜ昆虫を研究することになったのか、どんな研究をしたのか、いろいろな話が読める。中学生向けの文章だが、内容は専門的で奥が深い。モンシロチョウ、テントウムシ、特にツバキシギゾウムシには驚いた。自分が小学生のころ、夏休みは虫に囲まれていた。安田弘法先生のあとがきを読み、あの頃を思い出した。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items