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Yabunonaka-ヤブノナカ-

金原ひとみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919683
ISBN 10 : 4163919686
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

性被害の告発が開けたパンドラの箱。文芸誌元編集長の木戸悠介。その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかって木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねりはじめる。出版界を舞台に性、権力、果カ、愛につき動かされる人間たちのドラマは予想もつかないクライマックスへ―。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    金原 ひとみは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、著者史上最長編小説、芥川龍之介のオマージュ、文藝業界性加害セクハラ&パワハラSNS群像劇現代譚でした。最高傑作だとは思いませんが、インパクトはあります。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919683 【読メエロ部】

  • nonpono

    SNSの怖さや切り抜き動画の闇を感じる。物語は、ある女性が若いときの性的搾取の被害を訴える。生々しい閨(ねや)の暴露も加えて。その相手は編集者。女性には、あわよくば、作家へという夢の実現がないとは言えない。また、なかなか離婚に応じてくれなくて、自分が買った家に居座る旦那と43歳の作家の正義感と苛立ちと現実との落差。マッチングアプリで女を漁る編集者。時代なんだなと思う。ある意味、昭和は過酷だがおおらかだった。今や、スマホで簡単に誰もがスクープを撮影し、発表出来る時代、助けられたり掬われたり。くらくらした。

  • 道楽モン

    おそらく作者の最高作で渾身の力作。タイトルで『藪の中』(あるいは黒澤明『羅生門』)を示唆していることから、気合を入れて読んでみる。成程、ここ最近のトレンドである「Me too」やら各種ハラスメント、母と娘、モラルハザード、正義の押し付け、劣化マスコミ、SNS炎上、等などがてんこ盛り。長編小説を構築する技量の向上により、現実を身も蓋もなく作品に成し得たと思う。登場人物の誰もが作者の思想を代弁している訳では無く、「もはや少女ではない作者」から見た世界の壊れっぷりを世に問うたのだろう。若き世代に希望を託して。

  • 漆虎太郎

    30年も前ならそこら中に巷の噂話として酒の肴になっていたことだが、それはいかに男にとっての都合だけで成立していたのかがよーくにわかる、リアルに鋭角に濃密に切り込んだ小説だった。女性の意識・感覚は、男とはこうも違うものだったのだ。いかに我々男が無自覚に抑圧側にいたかがよくわかった。登場する加害者の編集者2人の意識や行動とダブるものが自分の中にまったくないとは言い切れない、だから本を閉じて目を背けたくなった。でも問題から目をそらしちゃいけないんだ!グラデーションのどこにいる?藪の中に置いたままは良くないんだ!

  • アキ

    今年のベスト本かもしれない。読後感が凄い。50代のくたびれた元編集長の木戸悠介の時代に取り残された感も、小説家の長岡友梨奈のぶっ飛び方も、そして木戸を告発する元恋人や同じ編集部員の五松、息子の恵斗、友梨奈の恋人一哉と娘の伽那、離婚に応じない夫との会話や考えのすれ違いがリアルに感じて、そもそも人と人とは分かり合えないのだという諦念と、社会と理想との乖離を小説にする仕事に関わっていることで救われることとそれによって死に向かうこともあるという矛盾を思う。著者がリアルに離婚したことも本書の内容に影響してると思う。

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