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パリの砂漠、東京の蜃気楼 集英社文庫

金原ひとみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087445107
ISBN 10 : 4087445100
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan

Content Description

一歳と四歳の娘を連れ、周囲に無謀だと言われながら始めたフランスでの母子生活。パリで暮らし六年、次第に近づいてくる死の影から逃れるように決意した、突然の帰国。夫との断絶の中でフェスと仕事に混迷する、帰国後の東京での毎日。ずっと泣きそうだった。辛かった。寂しかった。幸せだった―。二つの対照的な都市を舞台に、生きることに手を伸ばし続けた日々を綴る、著者初のエッセイ集。

目次 : パリ(ミルフィーユ/ カニキュル/ スプリッツ/ ミスティフィカシオン/ シエル ほか)/ 東京(カモネギ/ おにぎり(鮭)/ 玉ねぎ/ フェス/ ラーメン ほか)

【著者紹介】
金原ひとみ : 1983年東京都生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞し、デビュー。同作品で04年に第130回芥川賞を受賞。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を、12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を、20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を、21年『アンソーシャルディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 夜長月🌙新潮部

    金原ひとみさんが突然、1歳と4歳の娘を連れてパリへ移住した6年間と東京へ戻ってからの生活を記したエッセイです。フランス語はおろか英語さえも話せない彼女がなぜパリに行ったのでしょう。突然、未知の国に行ったことで肉体的にも精神的にも追い詰められます。しかし、何かをしなくては死神に取り憑かれてしまうのでしょう。口ピアスもリスカ、精神病薬の乱用もその一環と思えます。ダークな内容ですが突き抜けた作家の精神性の一端に触れられたような気がしました。

  • はっせー

    本書は作家の金原ひとみさんがパリに住んでいた時期と日本に帰ってきた時期に書かれたエッセイとなる!まず読んで思うのはこんなことまで書いていいの!?と驚くほど赤裸々に書いてあること。私としては口にピアスを開ける話が一番すごかった。読んでいてゾクゾクした😂自分の口から血の味がする感覚を味わえた!本書のイメージを伝えると「無菌室のような文章」かなと思った〜無菌室のような管理されていて、感情もない冷たいイメージ。そして菌は目に見えない。無菌室という幻想的要素。こんなイメージが頭のなかに浮かんだ😆

  • tenori

    金原ひとみさんのエッセイ集。彼女は小説の中でしか自分をさらけ出せないと言う。それが本当ならば、読者は彼女の作品を通して金原ひとみの生きざまを肯定しているということだ。彼女の小説は浮き沈みが激しく、読後の疲労感は半端ではない。ゆえに当たり前に読者を選ぶ。それでも熱量に圧倒され引き寄せられるのは、小説が彼女そのものだからなのだ。このエッセイも美しいものではないし、危うい人だなと改めて思うが、文豪とは旧来面倒くさい生きものなのである。

  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/09/post-daf962.html 何となく敬遠してきた著者でしたが、【ナチュラルボーンチキン】を読んだら、意外と(失礼)面白かったのです。 本書はそんな著書の、パリと日本での生活を綴ったエッセイです。東京へ戻ってからは何かとパリとの比較も出てきますが、パリではこういう「ちょっと変わったお母さん」もあり得るのだなと、新鮮な気分になりました。

  • SOHSA

    《図書館本》読中、終始身体中をそれとわからぬほど徐々に徐々に押さえつけられるような圧迫感に見舞われた。気がつくと著者の一語一語、一文一文が読み手に重くのしかかっていて、暫く身動きがとれない。金原ひとみという作家の一面がこのエッセイから生々しく伝わってきた。と同時にこの作家は、新たな何かを産み出すというよりも、自らを切り取りえぐり出すことで作品を紡いでいるかのように思えた。純文学作家という呼び名が正しいかどうかわからないが、太宰や三島などと共通する何かを金原ひとみという作家の中に見た気がした。

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