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クラウドガール 朝日文庫

金原ひとみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022649508
ISBN 10 : 402264950X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan

Content Description

尾崎世界観(クリープハイプ)推薦!
芥川賞作家・金原ひとみ初の新聞連載小説『クラウドガール』が文庫化

ロックバンド・クリープハイプのヴォーカル・ギターであり、作家として半自伝的小説『祐介』の著作などがある尾崎世界観さんと、『蛇にピアス』で芥川賞を受賞して以来、濃密な世界観と疾走感のあふれる文体で、いくつもの作品を発表してきた金原ひとみさん。文芸誌上での対談をきっかけに、互いの作品世界を認め合う仲になったお二人ですが、先日も金原さんから、尾崎さんの新曲「愛す」(ブス)への作品評を送ったばかり。そして今回は、最新の文庫作品に尾崎さんが推薦文を送ってくださいました。

【推薦文】
尾崎世界観さん(クリープハイプ)推薦!
精肉売り場に並んだ肉だ。不健康な明かりに照らされた冷たい肉。なかなか消えない血の生臭さと強さ。それをどうにか誤魔化して食べる人間の滑稽さ。読んだら悲しくて腹が減ってきた。

【内容紹介】
刹那にリアルを感じる美しい妹・杏と、規律正しく行動する聡明な姉の理有。容姿も性格も対照的な二人は、小説家の母に対しても、まったく異なる感情と記憶を持っていた。姉妹にしか分かりえない濃密な共感と狂おしいほどの反感が招く衝撃のラストとは? [解説:綿矢りさ]

【金原ひとみプロフィール】
1983年生まれ。2003年『蛇にピアス』ですばる文学賞しデビュー、同作により芥川賞を受賞する。10年『TRIP TRAP』(角川書店)で織田作之助賞、12年『マザーズ』(新潮社)でドゥマゴ文学賞を受賞。主な著書に『持たざる者』(集英社)『軽薄』(新潮社)ほか。最新刊は『アタラクシア』(集英社)。


【著者紹介】
金原ひとみ : 1983年生まれ。2003年『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。04年、同作より芥川賞を受賞する。10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mayu

    相変わらずの激しさながら、この鋭利な文章に触れたくて読みたくなるのが金原さん。目に見える虐待じゃなくても、愛されたいのに望むものが返ってこない、そんな生活は苦しい。刹那的な生き方しかできない妹としっかり者に見える姉。だけど、姉も十分に損なわれている。同じ出来事を見ても、どの情報を選択し記憶に残すかはその人次第。母の死因ですら食い違う姉妹は近くにいながらも孤独だ。それでも、姉妹それぞれの形での強かさも持っている。人の記憶が曖昧なものなら、正しさよりその瞬間のプラスを見るのが幸せなのか、なんてことを考えた。

  • momi

    ある姉妹の話…。正反対の二人がどちらとも母に心を囚われ…二人だけの秘密の記憶に苦しむ…。曖昧な記憶の真相は?!危ういバランス中で生きている姉妹がとても痛々しく落ち着かない気持ちにさせられる!一人っ子の私には理解しがたく…いや…姉妹がいてもこの二人を理解することはとても難しいのではないかと思ってしまった。

  • 水色系

    金原さんの本を読むと心抉られるが、どうしても手に取っちゃう。人間の割り切れなさが描かれた作品。私は、飲み会に行ったら必ず死にたくなる母の気持ちがいちばんわかる、っていうか、私だ。この種の人に、わかる〜とか言ってもその生きづらさが1ミリも薄れないところが、言う言わないはともかく同居している親族とか大切な人にとっては傷つくよなと、申し訳ないような気持ちになった。

  • さち@毎日に感謝♪

    容姿も性格も対照的な姉妹の話。読んでいてどっちが本当の世界で生きているのか分からなくなりました。でも2人とも本当の世界でなんて生きていないだろうなぁとも思いました。

  • 桜もち 太郎

    刹那的に生き激情型の妹の杏16歳と、規律正しく生きるしかない大学生の姉・理有。物語の始まりは仲の良い姉妹だが、その心の奥に隠された闇はとてつもなく深くなっていく。終盤はまるでホラーを読んでいるような感じ。二人の姉妹の間には母親の死因ですら共通の認識はなく、お互いの気持ちは全く理解できていない。「誰とも溶け合えない孤立感」、母親の血が全く違う性格の二人に受け継がれていたのだろうとしか思えない。小説だからどんな終わりかでも構わない。でも登場人物たちの今後が気になって仕方がない。

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