Books

アンソーシャル ディスタンス 新潮文庫

金原ひとみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101313351
ISBN 10 : 4101313350
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

心を病んだ恋人との生活に耐えきれず、ストロングゼロに頼る女。年下彼氏の若さに当てられ、整形へ走る女。夫からの逃げ道だった、不倫相手に振り回される女。推しのライブ中止で心折れ、彼氏を心中に誘う女。恋人と会えない孤独な日々で、性欲や激辛欲が荒ぶる女――。絶望に溺れて?んだものが間違っていたとしても、それは、今を生き抜くための希望だった。女性たちの疾走を描く鮮烈な五編。

【著者紹介】
金原ひとみ : 1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年、『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。’10年、『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年、『マザーズ』でドゥマゴ文学賞、’20(令和2)年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、’21年『アンソーシャルディスタンス』で谷崎潤一郎賞、’22年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さてさて

    『コロナに関する意見の食い違いは、その芽衣の自己中心的な資質を浮き彫りにした』。2020年に突如世界を襲った『コロナ禍』。この作品では、人と人との距離をとることが求められた時代にあって、敢えて人との距離間の大切さを見る五つの物語が描かれていました。『コロナ禍』に対する金原ひとみさんの思いを具に感じるこの作品。”絶望の果てに暴走”した五人の女性たちの苦悩を描くリアルな描写に驚く他ないこの作品。読者の心に鋭く突き刺さってくるような圧倒的な筆致の中に、金原さんの魅力を改めて感じさせてくれた素晴らしい作品でした。

  • はっせー

    ヤバい本を読んでしまった。読み始めたら飛んでしまい、読み終わったらキマッてしまった。そういう本にはなかなか出会えない。おそらく20代〜40代の女性はかなり刺さる本だと思う。ストゼロ。ルッキズム。不倫。コロナ禍の恋愛と就活。うんうん。読みながら刺さる〜って思いながら読んでいた!コロナ禍という生きている私達が想像していなかった体制に変わり否応なしに変化させられた。そのなかでも反抗しようとする心をうまく描いておりとても充実した読書時間であった!

  • Kano Ts

    面白かった。金原ひとみさんの作品は4作目ですが一番刺さった作品でした。不倫や整形など登場人物の状況は全く理解できないんですが、彼ら・彼女らの気持ちというか苦しみというか、追い詰められるような切迫感に何故かものすごく共感してしまいます。何というか金原さんの作品は明確な救いがあるケースは少ないのに、生きることを肯定してくれる、人間賛歌的な思いが込められているんじゃないかと勝手に思っています。その部分が刺さる人と全く刺さらない人を分ける要素なのかなと。人を選ぶ作家・作品なんだろうなと言うのも分かります。

  • Kanako

    やばい。この本自体がもうストロングゼロでは?っていうくらいの破壊力。表面上は普通に生きていたのに、恋愛や性欲に翻弄され、どうしようもなく巨大な不安や恐怖から逃れるため、美容整形に酒に激辛料理に溺れていく女性たち。アウトローでやばい奴らと片付けることは簡単だし、自分は登場人物の誰とも似ていないはずなのに、そこに現代の人間の本質に迫る何かがあると感じさせる。彼女たちを通じて、現代における「人間とか何か」を見せつけられている気がする。朝井さんの解説が的確で表現が巧すぎて、二重の意味で作家すげぇ…ってなる本。

  • さくら★もち

    人や物事への執着がエスカレートし、後戻りできなくなった女性たちの物語。性に奔放すぎることは置いといて、楽になりたくて手を出した物や人に癒され、一時的に満足するものの、段々と面倒くさくなって無責任に放り出してしまいたくなる気持ちは少しわかる気がして、彼女たちを簡単に「みっともない」なんて言えないなと感じた。自業自得な部分もあるし、あまりにも過激すぎてだいぶ引いたけどね。心身ともに健やかでいたいけど、思わぬ脅威が近づいて来た時、綺麗事では誤魔化しきれない場合もあるってことを見せつけられた気がする。圧倒された。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items