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昔のミセス

金井美恵子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784901998352
ISBN 10 : 4901998358
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan

Content Description

30年前の「ミセス」を読み返し、森茉莉、澁澤龍彦、M.フェリクスらを話題に挙げ、変わったこと変わらないことをめぐって、溢れるユーモア、こぼれる愛。「ミセス」連載を中心にした、舌鋒冴え渡る痛快エッセイ。

【著者紹介】
金井美恵子 : 小説家。1947年高崎市生まれ。’67年「愛の生活」が太宰治賞次席となる。同年、現代詩手帖賞受賞。小説に『岸辺のない海』『プラトン的恋愛』(泉鏡花賞)『タマや』(女流文学賞)など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あ げ こ

    金井美恵子を夢想なり記憶なりへと誘う、物語ではなく、物。細かで近しく有用であったり無用であったりする物、手袋やピンクッショやダルナさんのブラウスや〈古い鏡付きの小さな箪笥の上に飾られた花の写真〉や料理カードや広告ページや〈68年九月号の森茉莉「私の美男子論」の北杜夫の写真の本棚〉に写っていた大江健三郎の『万延元年のフットボール』や澁澤龍彦のエッセイや〈京都・柏原氏邸の夫人の部屋〉や森茉莉その人の写真、などの、どこまでも具体的な物たち。それらによって引き出された夢と記憶ごと"物"を読むことの豊かな楽しさ…。

  • あ げ こ

    これそのまま金井美恵子の世界じゃんか…!金井美恵子を読むと言う至福によって立ち上ってくる世界じゃんか…!と密かに興奮。自分にとってはまるで身近でないものが多く。それこそ金井美恵子を読む事でようやく知り得たようなものばかりであるため。詰まる所それは、かつて金井美恵子の言葉を読む事で感じ、その匂いや手触りを飽きる事なく貪り続けた覚えのあるものが沢山、と言う最高の状況。あの繊細さも、あの綺麗さも、あの快さも…かつて金井美恵子の本の中で体験し、執拗に反芻し、己の愉悦として来たもの達が沢山…!!と言う最高の状況。

  • あ げ こ

    華やかで、綺麗で、上質で、優美で、細かで、しなやかで、柔らかくて、美味しくて、楽しくて、好ましくて、至福。かつて金井美恵子の小説の中で見たもの達。道具類、生地など、素材、服、靴、装飾品、家具、住居、部屋、各種店、料理、絵、写真、映像、言説、文章…。それが身近に、普通にある事に対して、不思議さや羨ましさを覚えたような。金井美恵子の小説の中で、そこかしこに、当然のように存在していて、置かれていたり、使われていたり、着用されていたり、消費されていたりしたもの達。沢山詰まっている。人をも当然含む、あらゆるものが。

  • Foufou

    この作家を読むことはマチズモではないがフェミニストでもないことの表明となろうと一人合点していて、小説でも随筆でも息の長い、それでいて明晰な文章で綴られる彼女の「好きなもの」はほんとうに魅力的に書かれており、それで森茉莉も石井桃子も猫の素敵さも知ることになるわけだが、同じ明晰さでもって凡庸なるものを完膚なきまでに攻撃するのだからその愛読者たることは何年も躊躇われてきたし、この度も「映画評論を生業とする者に圧倒的に男が多い以上、キャメラや演出に触れても衣装など目に入らない」などと言われては、面目ないのである。

  • Roy

    ★★★★★ 30年前の「ミセス」を読み返しながら日々思うこと、作家達との出来事、映画のこと、愛猫トラーのこと。皆さん言われるように、写真や、姉・久美子のオブジェが間に挟まれており、とてもお洒落な本になっています。個人的に表紙めくった見開きのセーターの網目の写真が好き。

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