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カストロの尻 中公文庫

金井美恵子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122074811
ISBN 10 : 4122074819
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

ある本の一部から揺り動かされる記憶をたどり、つぎつぎと別の本のページをめくるうち、自分の記憶が間違っていたことに気づくと同時に、まだ読んではいなかったページの中から眠っていた記憶がよびさまされる‥‥。無数の記憶が重なり合い、コラージュされ、織りなされた11の小説とエッセイ。巻末にエッセイ「50年、30年、70歳、30万円」を付す。〈解説〉堀 千晶

【著者紹介】
金井美恵子 : 1947年、群馬県高崎市生まれ。67年、「愛の生活」でデビュー、現代詩手帖賞受賞。79年、『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞、88年、『タマや』で女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kieth文

    金井美恵子さん、初読。 つらつらと続く文章が特徴的で、初めは戸惑ったけれど、読み進むうちにその世界に引き込まれて、浸っていた。 印象的なビジュアルが頭の中に残っていて、幾つも甦る感じ。情景などをねっとりと描写しながら、その実、直接的端的に2人の様子を語る。言葉遊びのような、揶揄われているような感覚で読まされて、、、下世話と高尚というか博学の混濁に悩まされる。 本を読むことの世界観が広がったようなまた新しい過去を識る機会を頂いた経験だった。もう一度、と言わず何度も読み返したい本です。

  • 阿部義彦

    図書館でしか見掛けることの少ない金井美恵子さん、文庫化二冊目です、前回は猫エッセイ(『迷い猫あずかってます』)でした、最近の中公文庫は私の中で株が上がってます、ちくま、河出に継ぐ第三の熱烈会社になりつつあります。二つのエッセイ(評伝?)に挟まれた小説たち、まず橋本治など頭の良い人特有の修飾語の連なりと()と―に限りなく挟まれた牛のヨダレの如く長いセンテンスには慣れが必要。ほぼ意識の流れの様に虚ろう描写、どの小説とも違います。岡上淑子さんの写真をきっかけに繋ぎ合わせた即興的物語で作者自身も登場。嫌いじゃない

  • rinakko

    再読。堪能した。とりわけ好きなのは、「呼び声、もしくはサンザシ」と「『胡同(フートン)の素馨(ジャスミン)』」「廃墟の旋律」、そして表題作。岡上淑子のフォト・コラージュ作品に揺曳されたイメージの連なりに引きこまれる。まるで… “フランスの香水の小さなガラス瓶” ── “いわば香りのミイラが箱の中から微かにゆらいで立ちのぼる”。白樺派の特権意識について書かれた、「小さな女の子のいっぱいになった膀胱について」も面白かった。小さな森茉莉(というか森娘!)とパッパがちらっと出てくる。

  • justdon'taskmewhatitwas

    あいかわらず、長いセンテンスを読むうちに道に迷い、立ち眩みを覚えます。もう外には興味がないのか、創作に際し時事ネタも流行や風潮も一切の外的要因を必要としない──気が向いた時にだけ辛辣な牙をむく──かのようにみえるのに、その内宇宙は限りなく膨張し続け、イメージが浮遊し暴走する身勝手な読書を妨げないという安息と、その上での快楽と官能がありました。

  • クリフトン

    「リング稲」 「うづちゅう」 「カストロの尻」  聞き間違いか 憶えそこないなのか それでも何とか回っていく世の中  でも 同じような間違いが たった今も正に起きていて ただ気づかれていないだけ なのかも 怖

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