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聞き書き 世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし

金井真紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862556684
ISBN 10 : 486255668X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界に散らばるサッカー民のはなしをじっくりと聞けば、それぞれの国のいまと、社会のいまもじんわりと見えてくる。ザ・武闘派、日系ブラジル人、障害者、イスラム女性、パブの荒くれ者、クルド人、LGBTQ+など、スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなしを、文筆家・イラストレーターの金井真紀が聞き書きする。

目次 : 敵に背を見せるな!―団地の不良を率いる武闘派サポーター ティノさん(イタリア/フィオレンティーナ)/ おばあちゃまの煮しめとフェジョアーダ―日系移民の応援人生 クラウジオ遠藤さん(ブラジル/パウメイラス)/ 黒人リーグと白人リーグがあった頃―アパルトヘイトの記憶 サンディレ・ムティムクールさん(南アフリカ/カイザー・チーフス)/ イスラム男子の礼儀正しい大騒ぎ―女人禁制の応援団に潜入する ヌルル・ハク・アンダー・ラムリさん(マレーシア/ジョホール・ダルル・タクジム)/ 銃弾が飛び交う国境の街で―子どもを支援するサッカー教室 ロヘリオ・マレス・エスカレーラさん(メキシコ/UANLティグレス)/ 私は自転車に乗るし、姪はスタジアムに行く―女性が抑圧されている国で ゴルロフ・アスキャリさん(イラン/ペルセポリス)/ 父ちゃんはピッチで、息子はパブで熱くなる―ロンドン荒くれサッカー史 ジョー・ブロードフットさん(イングランド/アーセナル)/ クルドの「ナショナルチーム」が北欧に!?―移民コミュニティの夢 ミラン・フィスリさん(スウェーデン/ダルクルド)/ イワシ対ワセリン―経済危機とギリシャ・ダービー コスタス・バラファスさん(ギリシャ/パナシナイコス)/ スタジアムでレインボーフラッグを振る日―性的少数者の応援団 アンパロ・ラマダさん(スペイン/バレンシアとバレンシア・フェミニーノ)〔ほか〕

【著者紹介】
金井真紀 : 1974年生まれ。テレビ番組の構成作家、酒場のママ見習いなどを経て2015年より文筆家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    「フットボール批評」に連載の「世界サッカー狂図鑑」の書籍化。ブエノスアイレスに住むリーベルサポーターの夫とボカ命の妻、毎日がスーペルクラシコとは題もイケてる。イタリア・フィオレンティーナのサポーターグループのモットーは「MAI UN PASSO INDIENTRO(絶対に後退しない)」。ブラジル・サンパウロ生まれのクラウジオ遠藤さん、結婚の際妻にひとつだけ約束して欲しいと言った、決してサッカーと私とどっちが大事なのって聞かないこと。さて来月、プレミアのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでの観戦が楽しみ。

  • Die-Go

    図書館本。世界に散らばる様々なルーツを持ち、個性を持つサポーター達にインタビューを敢行。それぞれの持つ個性だけではなく、その背景も様々。生きてるだけですごいってこともある。面白かった〜★★★★☆

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    面白かった&オススメ! とくにイランの女性サポーターのところ。彼女はペルセポリスのサポーターだ。今回のW杯でも、初戦では出場選手が国歌を歌わなかったところ、出場選手の家族に政府から圧力がかかった、などという報道が流れてきたりして、複雑な思いで試合を観ていた。本文では、映画『オフサイド・ガールズ』のパナヒ監督(男性)が刑務所に収監されていることにも言及されている。そのパナヒ監督の『人生タクシー』に出演していた女性弁護士(彼女も赤い髪だった)も、やはり収監されている。イランという国はどこに向かいたいのか。

  • 二人娘の父

    金井真紀さんとサッカー!?ということで、個人的にはとても意外な組み合わせだったが、読んでみて納得。フットボールサポーターという生き方、生活史は、やはりとても魅力的なのだ。さらに言えば、欧州・南米という有名どころにとどまらず、イランやインドネシア、コンゴ、Jリーグ(鹿島だが)まで、文字通り世界のサッカー民の登場に、著者の視野の確かさを感じる。イランの女性差別など看過できない課題もあるが、いつか世界中のサッカー民が平等に、暴力(当然戦争も)のない世界で、一つになれたらと願わざるを得ない。

  • geki

    イタリア、ブラジル、南ア、マレーシア、メキシコ、イラン、イングランド、クルド、コンゴ、ギリシャ、スペイン、日本、アルゼンチン。サッカーとそれぞれの国の抱えるお国柄が様々過ぎて、目が覚める想い。それぞれの国で、それぞれのサッカーとの付き合い方がある。家族であったり、社会であったり、差別であったり、国の未来であったり。でも、サッカーが人々を、狂喜させ、絶望させるのは世界共通。さぁ。スタジアムに行こうではないか。そして、フォルツァ、ツエーゲン金沢。もっと魂を震わせてくれ。

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