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「ハイブリッドな親子」の社会学 血縁・家族へのこだわりを解きほぐす

野辺陽子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787234070
ISBN 10 : 4787234072
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

代理出産、特別養子制度、里親、児童養護施設などの事例から、多様化し複雑化する昨今の“親子”事情を丁寧に腑分けして紹介し、それぞれの現状と問題点を指摘する。血縁や実親子だけを軸に家族を考えることの弊害を明らかにして、ハイブリッドな親子関係がもつ可能性を描き出す。

目次 : 序章 「育児の社会化」を再構想する―実子主義と「ハイブリッドな親子関係」/ 第1章 代理出産における親子・血縁/ 第2章 特別養子制度の立法過程からみる親子観―「実親子」と「血縁」をめぐるポリティクス/ 第3章 「家族」のリスクと里親養育―「普通の家庭」というフィクション/ 第4章 「施設養護」での育児規範の「理想形の上昇」―一九六〇年代後半から七〇年代前半を中心に/ 終章 “ハイブリッド”性からみる「ハイブリッドな親子」のゆくえ―融合・反転・競合

【著者紹介】
野辺陽子 : 1970年、千葉県生まれ。高知県立大学地域教育研究センター講師。専攻は家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究

松木洋人 : 1978年、兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。専攻は家族社会学

日比野由利 : 1973年、京都府生まれ。金沢大学大学院医薬保健研究域医学系助教。専攻は社会学、生命倫理学

和泉広恵 : 1972年、京都府生まれ。日本女子大学人間社会学部准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、親子関係

土屋敦 : 1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部社会学研究室准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヒデミン@もも

    思ってた以上に真面目な内容。『そして父になる』を用いての説明がわかりやすい。

  • きいち

    代理出産/特別養子制度/里親/施設擁護それぞれについてのレポートと、松木・自身も養子縁組家族という野辺による「育児の社会化」をめぐる総括からなる(学会大会での発表をもとに書籍化)。「生みの親=育ての親」である自分には実感値をもって考えにくいのでありがたい。『そして父になる』で血縁で子どもが交換された時の違和感を説明してくれ、さらに、生みの親・育ての親を排他的に選ばない新たな結末を提示する松木に感覚的に賛同。血縁主義も家族主義も近代の産物と相対化する考え方は、普通の家族からも肩の力を抜いてくれるものだから。

  • vonnel_g

    代理出産や養子縁組、児童養護施設などの特徴や問題点を通じて子どもが育つ環境としての家族を考察する。不妊治療で苦しんでいる人を見ると「それ養子じゃいかんのかい」と思ってきたのだけれど、そこには実子主義や家族の「あるべき姿」の強固な思い込みが深い闇となって横たわっている。みんなそこから抜け出せればもっと幸せな「家族」が増えるのだけれど。ところで代理出産の章に「若い日本人の富豪が多量の代理母に自分の子供を産ませようとした」という事件に言及していたけれど、あれどうなったんでしょうね。

  • いとう

    みんなが家族に縛られる。夫婦も、支援者も、行政・国も。 そのような状態で『家族を越える』というスローガンを達成しようとしても、実の無い表面的な解放になってしまう。 家族を「越える」のではなく、様々な『家族の在り方』をハイブリッドした『ハイブリッドな親子』とは何かを、性、生殖、愛情、養育、同居などのコンテンツで考える。

  • Chia.a

    自身が養育家庭をしているので、興味深く読ませてもらった。もともとは野辺さんの論文から本書にたどり着いたが、論文の解りやすい部分を切り出されていて専門書の中では読みやすいものだと思う。日本の血縁主義に関して私は常々疑問を感じていたが(実親が最も子どもにとって害である場合も少なくない)子どもが時折見せる実親への強い愛着は、「血」という世間の思い込みを投影したものなのだろうかと本書を読んで考えるようになった。「血」が呪いになるなら捨てた方がいい、自分にプラスになるなら大切にしたほうがいい。本人が選ぶ事なのだ。

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