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夏目漱石の時間の創出

野網摩利子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130860420
ISBN 10 : 4130860429
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan

Content Description

目次 : 文学の創出を求めて/ 第1部 書ならびに画に記憶をもたせる(時間の産出―『それから』の論理/ 棄却した問題の回帰―『それから』と北欧神話/ 『道草』という文字の再認―生の過程をつなぎなおすためか/ 新しい文字を書くまで―『道草』の胎動・誕生)/ 第2部 思想の記憶(古い声からの呼びかけ―『門』に集まる古典/ 禅・口承文芸からの刺激―『門』に潜む文字と声/ 再帰する浄土教―『彼岸過迄』の思想解析/ 記憶へ届ける言葉―『彼岸過迄』の生成/ 浄土真宗と日蓮宗とのあいだの『心』の振幅/ 記憶と書く行為―『心』のコントラスト)/ 時間のダイナミズム

【著者紹介】
野網摩利子 : 1971年大阪府和泉市に生まれる。1994年早稲田大学第一文学部文学科文芸専修卒業。1997年早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了。2003年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2010年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教、東京工業大学世界文明センターフェロー。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遠野一義

    独特の理論で夏目漱石作品を分析した一冊。今やっていることもあって、『それから』論が最も面白かった。あとがきにてフランス現代思想や精神学関係の書物などを浴びるように読んだと書いているが、どれだけの本を読んだらこういう発想に行き着くのか。色々な意味で興味深い本だった。

  • YY

    細かい部分をきちんと読み込み、細部とテーマの関連、識閾下の動きを描く。これによって、作品の生き生きとした姿を作り出そうとする試み。多少強引と思うところや、もしかすると深読みしすぎかもしれないものもあったが、「読み取ろうとする者の切望」(p.274)による言葉の広がりの獲得の実践であって、一つの創作行為であるともとりたい。漱石との共同作業とはかかる意味だろう。面白かった。

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