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絆ー棋士たち 師弟の物語

野澤亘伸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784839975388
ISBN 10 : 4839975388
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

棋士は総じて己の世界観を持っており、インタビューであっても簡単に他者を寄せつけない。それが「師弟」というテーマでアプローチすると、驚くほど普段とは違う一面を見せてくれた―『将棋世界』の連載「師弟」に大幅加筆。

目次 : 第1章 中田功八段×佐藤天彦九段「弟子が叶えた師への恩返し」/ 第2章 畠山鎮八段×斎藤慎太郎八段「少年時代に交わした二つの約束」/ 第3章 木村一基九段×〓野智史五段「遠い背中を見つめて」/ 第4章 淡路仁茂九段×久保利明九段「本当の恩返しとは」/ 第5章 勝浦修九段×広瀬章人八段「鷹揚流でつかんだ竜王位」/ 第6章 石田和雄九段×〓見泰地七段「悩めるシンデレラボーイが歩んだ一年」/ 第7章 桐山清澄九段×豊島将之竜王「二人の師匠」/ 第8章 杉本昌隆八段×藤井聡太二冠 師弟対談「将棋の真理を目指して」

【著者紹介】
野沢亘伸 : 1968年栃木県生まれ。上智大学法学部法律学科卒業。1993年より写真週刊誌「FLASH」の専属カメラマンとして活動を開始。事件報道、スポーツ、芸能などを取材、撮影。同誌の年間スクープ賞を3度受賞。フリーとしてタレント写真集や雑誌表紙を多数撮影。小学生の頃からの将棋ファンで、著書『師弟―棋士たち 魂の伝承』(光文社刊)と「少年時代に交わした二つの約束」(将棋世界)で第31回将棋ペンクラブ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「絆」という言葉は好きじゃない。そんな陳腐なタイトルが必要ないほど、ここに登場する8組の師弟の物語は胸に熱く迫る。棋士という桁外れの天才同士の師弟を描く野澤さんの文章の、何と熱くて温かいこと。こんな文章が書けるのは、一瞬にして人物の裏の裏まで見抜くカメラマンだからこそなんだろう。ここでは、師弟の美しい部分だけを掬い取っているが、本当は、そんな単純なものではあるまい。でも、それでもいい。怒りや怨みの言葉に溢れたこの世の中だからこそ、愛と感謝に満ちた「師弟」の物語に、心が満たされ、涙が頬を伝う。

  • さっこ

    8組の師弟の物語。師弟関係はそれぞれにいろいろな形があるのだけれど、そのどれもが優しく温かく、そして熱い。将棋という厳しい勝負の世界で、棋士たちはとてもストイックだ。辛い奨励会時代、期待に応えられない苦しさや葛藤の中で、確かに繋がっていた師弟関係は、「絆」という言葉では言い表せないほど深いものでした。それぞれの棋士人生に胸が打たれます。豊島竜王が棋聖で初戴冠した時のインタビューで「一番つらかった時期」を聞かれ「25歳から今日まで」と答えたくだりで泣けました。竜王、いつまでも強くいてください。

  • シャコタンブルー

    師匠の弟子に対する優しさ、弟子の師匠に対する尊敬の念がヒシヒシ伝わってきた。Abematvの解説等で見かける中田八段。宵越しの銭を持たない「昭和最後の棋士」と呼ばれたエピソードは知らなかった。佐藤天彦九段との最初の出会いからして衝撃だった(笑)。貴族と呼ばれる天彦九段との距離感も付かず離れずでとても素敵な師弟だと思えた。高野五段の新人王のスピーチには感激した、師匠の木村九段が泣くのも当然だ。弟子の過酷な三段リーグでの数々の修羅場、それを祈るように見守る師匠。それは親であり兄のようでもあり輝いていた。

  • けんとまん1007

    選ばれし者が、闘う場。切磋琢磨という表現は合わない世界。そんな世界での師弟。それぞれの色合いが、かなり違っていて興味深い。将棋はコマの動かし方を知っているくらいではあるが、ずっと観ている。ここ5,6年、ますます面白くなってきた。テレビなどからはうかがい知れないのが垣間見えて、人と人の世界だなあ〜と。もし・・・という言葉は違うかもしれないが、違う師弟の組み合わせだったら・・と考えたりする。しかし、落ち着くべきところに、落ち着くのだろうとも思う。

  • ポップ

    棋士の人生は筋書きのないドラマである。師匠と弟子それぞれの将棋との出会い、共に歩んだ道、親子あるいは友人のような関係性に、一般社会にも通じる生き方をみた。木村一基九段と高野智史五段は古き良き師弟だ。高野五段は対局中に正座を崩さず、師匠はずっと強いままでいてほしいと願う。木村九段は「百折不撓」の盤上勝負と弟子の言葉に涙する、飾らない人柄に人気者の素顔が覗いた。高見𣳾地七段は、1年間で栄冠と挫折を経験し成長著しい。20代で小学生を弟子にして結果も出ている。三枚堂達也七段と八代弥七段とは戦友の言葉が相応しい。

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