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老子・荘子 ビギナ-ズ・クラシックス中国の古典

野村茂夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043675036
ISBN 10 : 4043675038
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

老子と荘子の考えは、たがいに融けあって「道家思想」という大きな思想を形づくっている。広大な大地を背景として生まれたこの思想は、「無為自然」にもとづいた生き方を理想とする。「大器晩成」「胡蝶の夢」など、人生を豊かにするおなじみの言葉と寓話が満載。

目次 : 老子((道の世界と名のある世界)/ (何もしない政治)/ (道は空っぽ)/ (天地は無情)/ (牝の力) ほか)/ 荘子(大鵬の飛翔(逍遙遊編)/ 蓬の心(逍遙遊編)/ 朝三暮四(斉物論編)/ 齧欠と王倪との問答(斉物論編)/ 生と死と、夢と現と(斉物論編) ほか)

【著者紹介】
野村茂夫 : 1934年岐阜県生まれ。大阪大学文学部卒業。皇学館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • buchipanda3

    コルタサルの短篇を読んでいて、ふと思い出したのが荘子の胡蝶の夢。現実と夢の区別がつかない状況、これはまさに小説っぽいと思えた。それで荘子の言いたいことをもっと知りたいと思いこちらを手に取った。同じ道家の老子にも興味があったので尚更この本で満足。老子、荘子どちらの考え方もどこか肩の力を抜いた感覚がいいと感じた。端的に分かり易く無為自然や足るを知るを伝える老子。寓話的でユーモアを交えて万物斉同(胡蝶の夢もこれ)を伝える荘子。大鵬の飛翔の冒頭が壮観で良い。渾沌の話も荘子だった。濠上の想いもシンプルなのに深い。

  • ふみあき

    老子も荘子も同じ道家にくくられるだけあって、徹底的なアンチ儒教で、大体似たようなことを言っているのだが、その表現スタイルが異なっている(老子は箴言風、荘子は寓話風)。その根本にあるのが「万物斉同」という思想なんだが、どうも哲学的と言うか宗教的と言うか、実際の政治の世界では儒教に遅れを取っちゃうよな、と思った。

  • 月讀命

    『道の道とすべきは、常に道に非ず。名の名つくべきは、常の名に非ず。名無し天地の始めは、名有り万物の母には。故に常に無欲にして以て其の妙を観、常に有欲にして以てキヤウを観る。この両者は同じく出てて名を異にす。同じく之を玄と謂う。玄の又玄、衆妙の門。』・・・・味わい深いが難しく奥の深い言葉である。これが人の生きる道であり、天下統一に至る政の道であると、老子が説く『道』について世間に知らしめている。老子の思想はこれまでの儒家、孔子、孟子の説く学派とは一線を隔し自身の思想を顕じている。・・・次に続くは荘子、・・・

  • うえぽん

    老子の約半分、荘子の約1割の現代語訳を中心とした入門書。儒家と道家の差異の解説や、中国における仏教受容に与えた影響、両書から生まれた言葉集まで、大人にも楽しく読める工夫に感銘。足るを知るは、個人的にも中学時代以来強く共感している観念。ただ物質欲は少なくても知識欲の強さは否定し難い。無があっての有も重要な知恵であり、空間や余力がなければ、埋める場所がない。荘子の大相撲への影響も興味深い。双葉山が連勝を止められ、我未だ木鶏たりえずと電報を打った逸話。何をされても些かも動じない木彫りの鶏のように自分もなりたい。

  • ころこ

    『老子』は半分の38章が、『荘子』は各篇からの抜粋が収録されている。読み下し文が慣れてきたのもあるが、『論語』よりも分かり易いのは錯覚ではない気がする。このシリーズの良いところは、解説の語り口が平易で、本文を読みこなすところにストレスを掛けないように配慮があるところにある。『老子』は代表的な一節は大抵おさえることが出来る。ヨーロッパは神か作為なのだろう。他方で東洋には多くを自然とみる世界観がある。ぼくの理解では「道」とは作為ではなく、自然であるというのが道教ということなのだろう。ここで言う自然とは、通常の

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