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日本語スタンダードの歴史 ミヤコ言葉から言文一致まで

野村剛史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000242943
ISBN 10 : 4000242946
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2013
Japan

Content Description

近世の武家や知識人たちは、地域・方言が異なってもお互いに通じる言語を獲得していた。そのような近世スタンダードはいかにして伝播したのか。言文一致体を生み出した明治期スタンダードとどうつながるのか。山田美妙や二葉亭四迷の言文一致体使用はいかなる意味を持つのか。多分野にわたる膨大な資料を読み解いて明らかにした、定説を覆す画期的な論考。

目次 : 第1部 日本語スタンダードの形成(室町期の言語 中央語の誕生/ ニュータウン江戸と近世スタンダード/ 日本橋商人/ 幕末・明治初期の共通語/ 明治初年の東京山の手/ スタンダードの確立/ 公共圏言語への可能性)/ 第2部 スタンダードから言文一致体へ(明治初年の口語体/ 山田美妙の言文一致体/ 二葉亭四迷の言文一致体/ 口語体の制覇/ 回想t忘却)

【著者紹介】
野村剛史 : 1951年、東京都に生まれる。1975年、京都大学文学部卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    現在の標準語のルーツを探る話で非常に興味深く読ませてもらいました。基本的には江戸語ではなく、みやこ言葉が基本になっているようです。異論があるのでしょうが、さまざまな文献を駆使しての話で楽しめます。というかここに引用されている小説などを読み直そうという木になりました。

  • アナーキー靴下

    「明治の東京計画」を読んだ時に唐突に舞い降りた違和感、その後辿り着いた「言文一致」の衝撃。この衝撃は、レストランで出てきた本日の魚料理、切り身2切れ分の背中が繋がった丸い形を見るまで、鮭のボディからどう切り身をカットしているのか全く想像していなかった、と気付いたのに似ている。古き時代の文語を皆が会話で使っている、なんて想像してみると切り身が海を泳いでいるくらい有り得ないように思う。知らなかったことを知ることより、ちょっと考えればわかりそうなことに気付く方が衝撃的なんだな。想像力不足ゆえの無知の知体験。

  • たまきら

    読み友さんの感想を読まなければ決して手に取ることはなかったかも。言葉、とくに話し言葉の変遷を21世紀の学者が様々な資料を基に、時系列に整理している部分に夢中になってしまった。ポルトガル人が上流階級の人たちへの普及活動のために研究したと思われる発音の記述がある、と知って本当に驚いた。西洋人の恐ろしいまでの探究心と単一神への一心な信仰って不思議だ。この小さな島国の言葉に秘められた様々な人々の歴史を紐解く楽しさよ。奄美言葉に気づいた「狂うひと」と並行して読んだから余計そう感じるのかも。面白かった。

  • takao

    ☆おそらく、支配者の言葉は中央から。藩体制でも殿様+αは江戸育ち。参勤交代の影響が大きいのではないか。

  • がっちゃん

    増税前に買った一冊。ちびりちびりと読んでいたら長いことかかってしまった…。言文一致に関しては、先攻研究はあるもののいまだに不明瞭な部分が多く、非常に興味深い。(一応、研究分野なのだけど中々進まない…。)文語体から口語体への変換期というキーワード、いただきます。

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