Books

野呂邦暢 古本屋写真集 ちくま文庫

野呂邦暢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480437778
ISBN 10 : 4480437770
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

夭折の芥川賞作家・野呂邦暢が密かに撮りためていた古本屋写真が存在する。岡崎武志氏が遺族から託されたこの貴重な写真をまとめた『野呂邦暢 古本屋写真集』を再編集の上、野呂邦暢の古本にまつわるエッセイ、編者対談を増補し奇跡の文庫化。神保町・早稲田などの古本屋写真に加え、野呂邦暢自宅本棚写真も収録する。拙く清冽で執拗なカメラアイが1970年代の都市と古本屋を駆け巡る。

目次 : 第1部 古本屋写真集(神保町/早稲田/渋谷/池袋/広島/荻窪/ 店頭スナップ・他/ 野呂邦暢自宅本棚/ 野呂邦暢の視線を追跡して)/ 第2部 古本のある日々 野呂邦暢エッセイ(蔵書票/ 魔の山/ 阿蘭陀組曲/ 名曲喫茶「らんぶる」/ 赤鉛筆/ 革命か反抗か/ エミリーの薔薇/ ユンクとブラウン/ ODE MARITIME)/ 第3部 野呂邦暢と古本屋 岡崎武志・小山力也編者対談

【著者紹介】
野呂邦暢 : 1937年長崎市生まれ。戦時中に諌早市に疎開、長崎被爆のため戦後も同市に住む。長崎県立諌早高校卒業後上京するもほどなく帰郷、1957年陸上自衛隊に入隊。翌年除隊し、諌早に戻り家庭教師をしながら文学をこころざす。1965年「ある男の故郷」が第21回文學界新人賞佳作入選。1974年自衛隊体験をベースにした「草のつるぎ」で第70回芥川賞受賞。1976年、初めての歴史小説「諌早菖蒲日記」発表。1980年に急逝する

岡崎武志 : 1957年大阪府生まれ。書評家、ライター。野呂邦暢作品では『夕暮の緑の光』(みすず書房)の編集も担当した

古本屋ツアー・イン・ジャパン : 1967年神奈川県生まれ。全国の古本屋を探訪調査する古本屋ツーリスト。ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 寺の始まりさバニーガール

    昭和に40代の若さで亡くなった芥川賞作家・野呂邦暢が撮影した日本各地の古本屋の写真集。もちろん写真集にしようとして撮影されたものではない。遺品として出てきたこれらの写真を岡崎武志がまとめて小山力也が解説した1冊。この度の文庫化で、野呂さんの古本エッセイが数本掲載されている。野呂邦暢といえば古本屋を主人公にした『愛についてのデッサン』や、古本屋さんが書いたエッセイ集の名作・関口良雄『昔日の客』(夏葉社)の表題になった古本ゆかりの作家である。今のカメラの性能とは比べものにならない画質なのに、涙が出そうである。

  • もりくに

    野呂邦暢さんの「諫早菖蒲日記」は読んで、感心した記憶があるが、程無く急逝、残念に思った。彼がこんなに「古本屋」が好きだとは、全く知らなかった。この本はタイトル通り、彼が70年代に撮った「古本屋」の数々。彼を追慕する「菖蒲忌」に 招待された岡崎武志さんが、彼の兄から「こんなものが」と見せられたのが発端。岡崎さんはその時の気持ちを、「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトと同じだと。この写真集は、盛林堂書房で少部数出版されたが完売。それがこの度、「ちくま文庫」に。(筑摩、えらい!)デジタル補正なくそのまま。→

  • まこみや

    まさか、こんな本まで文庫になるなんて。ちくま文庫に感謝するしかないですね。『野呂邦暢古本屋写真集』なるものが上梓されて好事家の間でかなりの額で取引されていると知った時、そんな少部数の稀覯本に僕自身接する機会はないだろう、と半ば諦めていました。本屋で目にした途端、思わず「あ」と声が出ました。素人っぽい古本屋の写真の中に、古本を巡るエッセイの中に、本と古本屋に対する、野呂邦暢のいとおしむような、ふるえるような時間と記憶が定着させられていて、いつまでも飽きることがありません。

  • Roko

    1970年代後半に撮られた古本屋の写真は、フィルムで撮られたもので、汚れがあったり、ボケていたリという所がありますが、それは敢えて修正していません。野呂さん自身は早稲田や中央線沿線の古本屋がお好きだったそうですが、神保町の写真が多いのは、店の数の多さからなのでしょうか。 店の看板、ウインドウの中に積まれた本に貼られた「○○全集」という黄色い紙、店の前にある100円均一のワゴン、木製の書棚。これぞ古本屋という雰囲気が伝わってきます。とても神保町へ行きたくなりました。

  • 阿部義彦

    作者の事は全然知りませんでした。芥川賞を取ったんですね。夭折したとの事です。1970年頃の古本屋ばかりを写真に撮りました。店構え、写った人々のファッションと佇まい、まさしく、私の小学、中学時代の街そのものです。写真も決して上手ではなく、ピンボケだったり、ブレブレだったりしますが、そこがまた何とも味わいがあります。さらば、国分寺書店のオババ!では無いですが、昔は店主が睨みを効かせて、マナーのなってない客には怒ってましたよね。それがブックオフなんかが客を持ち上げすぎて、立ち読み歓迎で甘やかされすぎです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items