野呂邦暢

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猟銃 愛についてのデッサン 野呂邦暢小説集成6

野呂邦暢

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Product Details

Genre
：
Literature
ISBN/Catalogue Number
：
ISBN 13 : 9784892570964
ISBN 10 : 4892570966
Format
：
Books
Publisher
：
文遊社
Release Date
：
January/2016
Release Country
：
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
野呂邦暢 ,  

Content Description

一冊の古書の謎と秘められた過去を探す旅、“ふたりの女”と心の深淵―愛と哀感を軽やかに描く連作、ミステリー作品など、後期傑作全二十一篇。

【著者紹介】
野呂邦暢 : １９３７年、９月２０日、長崎市岩川町に生まれる。１９４５年、諌早市にある母の実家に疎開。８月９日、原爆が長崎市に投下され、原爆の閃光を諌早から目撃する。長崎市立銭座小学校の同級生の多くが被爆により亡くなった。長崎県立諌早高等学校を卒業後、様々な職を経て、１９歳で自衛隊に入隊。入隊の年、諌早大水害が発生。翌年の除隊後、諌早に帰郷し、水害で変貌した故郷の町を歩いてまわり、散文や詩をしたためる。１９６５年、「或る男の故郷」が第二十一回文學界新人賞佳作に入選。芥川賞候補作に「壁の絵」「白桃」「海辺の広い庭」「鳥たちの河口」が挙がったのち、１９７４年、自衛隊体験を描いた「草のつるぎ」で受賞。１９８０年、急逝。享年４２（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マカロニ　マカロン

    読了日：2025/09/29

    個人の感想です：B+。沢木耕太郎さんのエッセイ集『バーボン・ストリート』で芥川賞作家が描いた、若い古書店主が主人公の文芸ミステリと紹介されていた。野呂邦暢(ｸﾆﾉﾌﾞ)小説集成は全9巻もあるが、まるで名前を知らなかった作家。本巻は沢木さんオススメの『愛についてのデッサン』（6編の連作短編集）含む618頁、16編の短編集。長崎出身で、1980年42歳で亡くなっている。本巻は1970年代に小説を量産していた時代に書かれたもの。妻のいる男が愛人と別れて、その後の夫婦（子なしが多い）の心理を描いた憂鬱な作品が多い

  • こけこ

    読了日：2025/04/21

    哀愁が漂う本。だが、決して重くない。過去を解き明かしていくのは、ちょっと怖いような作業。

  • shizuka

    読了日：2019/07/16

    おさめられている短編の多くに、妻と女との三角関係に苦しむ人間模様が描かれている。「当時の作者の姿を重ねた読者もいたのではないか」と解説にあって初めて知ったのだが、急逝した前年に著者は離婚してる。そうか、『昔日の客』に描かれていた夫婦は、続かなかったのか。

  • novutama

    読了日：2017/10/14

    未読だった短編をいくつか。彼が好んだミステリー仕立ての作品も多いのだが、生活上の苦境も垣間見えて、胸苦しい。残された時間は少ないことを、彼が知るすべはないのだが、読みながらもどかしい思いをいだかずにはいられない。老境に達した彼の作品を読む機会は永遠に来ないのだな。せめて丸山豊の詩を読みたい。

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