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冬の皇帝 野呂邦暢小説集成

野呂邦暢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784892570940
ISBN 10 : 489257094X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「車の列は川に似ている」都会のガソリンスタンドで働く青年の彷徨、漆黒の夜空と動乱の幻像―自伝的表題作からミステリーまで、芥川賞受賞後に手がけた多彩な作品群。

【著者紹介】
野呂邦暢 : 1937年、9月20日、長崎市岩川町に生まれる。1945年、諌早市にある母の実家に疎開。8月9日、原爆が長崎市に投下され、原爆の閃光を諌早から目撃する。長崎県立諌早高等学校を卒業後、様々な職を経て、19歳で自衛隊に入隊。翌年の除隊後、諌早に帰郷し、水害で変貌した故郷の町を歩いてまわり、散文や詩をしたためる。1965年、「或る男の故郷」が第二十一回文學界新人賞佳作に入選。芥川賞候補作に「壁の絵」「白桃」「海辺の広い庭」「鳥たちの河口」が挙がったのち、1974年、自衛隊体験を描いた「草のつるぎ」で受賞。1980年、急逝。享年42(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shouyi.

    「剃刀」が読みたかったのでこの本を図書館で探した。 確かにミステリー仕立てでミステリー作家なのかと錯覚する。しかし、他の小説は味わいが違う。とはいえ、小器用な人とは思えない。でも、心惹かれる。なぜかは分からないが、とても魅力的だ。

  • Voodoo Kami

     いわゆる野呂さんの王道と見なされる作風とは異なる、だがエッセイを読んでいれば十分にうなずけるミステリ仕立ての短編が収録されているのが特徴。その一方で表題作や、「とらわれの冬」は著者の青春時代を振り返る一連のシリーズ。特に後者は現実と理想の狭間でもがき苦しむ主人公がある晩突然ペンを取り、翌朝にはその原稿を破り捨てるも「目覚め」る瞬間が描かれ、その後の「至福感」の描写と相まって、まさに青春の終わりを告げるもの。20年近く前の自分の心情をここまで瑞瑞しく、決して達観せずに書いたことに凛とした矜持を感じました。

  • あきこ

    短編小説集。しかし今までの作者の作風とは少し違っていたように思う。どの作品も少し不気味でミステリー色がある。そしていつも通り舞台は長崎、諫早であろうと思われる。自分探しの若者が彷徨う姿は野呂作品らしい。詩のような小説であるのに心の奥にあるネガティブな感情が描かれると、一層の怖さを感じるように思う。作者の引き出しの奥深さを思い知らされた。

  • takao

    ふむ

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