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ISBN 10 : 4122071283
Content Description
二・二六事件前夜。判で押したような平凡な日常を送る平凡な一銀行員が、自分と周囲の小さな行き違いの果てに一線を踏み越えてしまう…。リアルな描写の積み重ねが予測不能のサスペンスを生む『風のない日々』に、戦後の復員兵による財閥令嬢誘拐事件を描いた『少女』併録。“同時代批評”井上ひさし。
【著者紹介】
野口冨士男 : 1911(明治44)年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部予科を中退、文化学院文学部卒業。33(昭和8)年より紀伊國屋出版部に勤務、「行動」「あらくれ」の編集に携わる。40年、初の著書『風の系譜』を発表。66年、執筆に十五年かけた『徳田秋聲傳』で毎日芸術賞を受賞。76年『わが荷風』で読売文学賞(随筆・紀行部門)、79年『かくてありけり』で読売文学賞(小説部門)、80年「なぎの葉考」で川端康成文学賞、86年『感触的昭和文壇史』で菊池寛賞を受賞。82年には日本藝術院賞を受賞。87年、日本芸術院会員。84年より88年まで日本文藝家協会理事長を務めた。1993(平成5)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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