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会津藩 九代二二五年にわたり徳川幕府を一途に支えた、会津藩

野口信一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768471029
ISBN 10 : 4768471021
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2005
Japan

Content Description

9代225年にわたり、徳川幕府を一途に支えた会津藩。その精神性ゆえ悲劇に突き進む…。独自の文化・歴史と生活が「ひと」を育てた「藩」の源流を探り、日本人の心に宿る藩風を感じるシリーズ第2弾。

【著者紹介】
野口信一 : 昭和24(1949)年福島県福島市生まれ。会津若松市立会津図書館司書を経て、会津図書館館長、市史編纂兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 相米信者

    会津藩の通史。葦名、伊達、蒲生、上杉、加藤と会津の領主には、名だたる武将が治めたが上手くいかずに没落して行った。それを9代225年治め、雄藩へと導いたのが、保科・松平家である。特に保科正之の危機管理能力には脱帽する。その後、田中玄宰の軍制・教育改革・殖産興業によって藩をさらに飛躍させた。だが、「ならぬものはならぬ」と象徴する精神論が近代化を遅れさせ、のちの会津の悲劇、斗南藩の過酷な惨状を生んだ。明治以降も多くの人材を産んだ会津藩は、薩長土肥が最も恐れていた藩であることは間違いない。

  • Oga

    会津の観光のために読んだ。良くも悪くも、保科正之が定めた家訓を守り通した歴史だったと感じた。正之は、藩内で殉死の禁止・社倉・年金制度の創設・末期養子の金の緩和などを行い、武断政治から文治政治への切り替えを見事に行った。日新館における「ならぬことはならぬ」の教育方針には、危うさもありつつ美しさも感じる。戦国時代から、会津は支配者が頻繁に変わる土地であった。葦名→伊達→蒲生→上杉→蒲生→加藤と。田中玄宰の改革の一つである教化改善主義が印象的だった。

  • Taq Asaq

    この間会津に行って(3度目)、戊辰戦争時のことはわかったつもりでいたが、立藩の頃からの歴史を眺めてみたくなった。まさに本書はストライクな一冊。保科正之が将軍落胤だったことから生じた会津の佐幕の歴史は、あまた諸藩の中でも、特異な方に位置づけられるだろう。城下町の景色を思い出しながら、「あの寺に蒲生氏郷が」とか「あの辻に一揆が押し寄せたのか」と感慨にふけったが、やはり、幕末の激烈さは言葉にできない。歴史問題になるべく恬淡としていたい私ですら、胸にぐっときてしまう。本書を起点に、更に会津に踏み入りたくなった。

  • ヨシ

    とりわけて真新しいことが書いてあるわけではないが、近世会津の概説書としてサクッと読める1冊。孝明天皇のご宸翰を最初に(非会津で)見たのが三浦梧楼だったというエピソードは面白い。コラムで挙げられる「会津の酒」が一番参考になったかも笑

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