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スペンサーという者だ

里中哲彦

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846011963
ISBN 10 : 4846011968
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2012
Japan

Content Description

スペンサーがいかに従来の「ハードボイルド探偵小説」とは異なったものであるか。また、この探偵小説がどんな狙いをもって書かれたものなのか。そして、スペンサー・シリーズの魅力がどこにあるのか。入魂のスペンサー論。

目次 : 第1章 スペンサー・シリーズの魅力(スペンサーのボストン/ スペンサーがやってきた/ 愛の大河小説 ほか)/ 第2章 作品についての考察(ゴッドウルフの行方/ 誘拐/ 失投 ほか)/ 第3章 プロファイル(スペンサーのプロファイル/ スーザン・シルヴァマンのプロファイル/ ホークのプロファイル ほか)/ ロバート・B.パーカー作品リスト

【著者紹介】
里中哲彦 : 1959年(昭和34)生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。河合文化教育研究所研究員(「現代史研究会」主宰)、コラムニスト、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Spenser愛に満ちあふれた第一章が素晴らし...

投稿日:2013/08/11 (日)

Spenser愛に満ちあふれた第一章が素晴らしい。現時点では8/39しか読めていないため、ネタバレ怖さに最も紙幅を割いている第二章をほとんど読むことができず、第三章もSpenser, Suze, Hawkの三人のみ(Robert B. Parkerのプロファイルはおもしろかった)。まぁ焦ることなくシリーズを読み進めていき、その都度本書の未読ページを埋めていきたいと思っている。 第二章でSpenserシリーズ全39冊を、展開、味わい、会話、人物について著者が五段階の評価を行っている。総合評価は、前述の4項目の平均が3.75-4.25ポイントを「4:少しばかり忙しくても読んで欲しい逸品」とし、その範囲を上回れば「5:ぜひとも読んでほしい傑作」、下回れば「3:寝ころんで読むには最適な佳品」になっているようだ。なお「2:何もすることない、雨の降る憂鬱な日曜の午後にどうぞ」と「1:読む価値なし。時間の無駄。無人島で読み物がなければどうぞ」は該当なし。 栄えある評価:5(4.75ポイント)で金メダルを獲得した作品は下記の五つ。 #06 Looking for Rachel Wallace #07 Early Autumn #17 Stardust #19 Double Deuce #24 Small Vices 惜しくも次点:4(4.25ポイント)で銀メダルとなった作品は下記の三つ。 #03 Mortal Stakes #05 The Judas Goat #22 Thin Air 銅メダルとして、#04, 09, 11, 12, 15, 20, 26, 32, 34, 36の十作品が総合評価:4(4.00ポイント)で続いている。 3.00ポイントを下回った作品は、#01, 16, 27, 29, 33, 37の六作品で、#33 School Daysが最低の2.50ポイントだった。 十作品単位でグルーピングして4項目の平均を比較すると、長期シリーズの宿命としてはやり、初期作品に軍配が上がるようだ。 #01-10 3.95ポイント(金2、銀2、銅1) #11-20 3.90ポイント(金2、銀0、銅4) #21-30 3.53ポイント(金1、銀1、銅1) #31-39 3.42ポイント(金0、銀0、銅3) 初期作品の中で、”The Judas Goat”と”Early Autumn”の高評価は同意見だが、デビュー作The Godwulf Manuscript”の低評価が興味深い。確かにpilot版的でSpenserのキャラが安定せず、SuzeやHawkも未登場ではあるけれど、あのLinda Loriingのファミリーネームを冠したBrendaが登場し、おそらく唯一であろうハードボイルド的な雰囲気を併せ持つ、悪くない作品だと思うのだけれど。

build2destroy さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chiru

    スペンサーの研究読本という、スペンサーマニュアル。教えてもらって読みました。『初秋』は無気力な少年の成長に、スペンサーが一役買うのですが、彼の信念や生き方の一端も描かれています。少年に自ら生き方を考えさせる。自分の信念に誇りを持っている。どんなに傷ついてもネバーギブアップ精神を貫く。緊迫したシーンでもユーモアを忘れない…etc。最後まで読みたかったけど、シリーズ各作品のラストに触れた箇所があったので、この本は、購入してじっくり読むことに決定✮ 

  • フジマコ

    スペンサーの事を語れと言われれば原稿用紙5,6枚はすぐに書ける。多いか少ないかは分からないけれど。兎に角20台後半にスペンサーに出会って、あっという間に彼は僕のヒーローになった。「タフであれ」は僕の大切な言葉だ。そのスペンサーに、パーカーのスペンサーにもう出会うことはできない。ジェシーにもサニーにも。スペンサーに出会って僕はビール好きでよかったと実感したし、キッチンに立つことが益々好きになったし、筋トレが楽しくなった。「My name's spenser」菊池光さんのこの訳で僕はスペンサーの虜になった!

  • GAKU

    スペンサー論。1章はスペンサーシリーズの解説と総評。2章は作品別考察(全作品を掲載)。3章は登場人物のプロファイリング。付録にパーカーの作品リスト。 スペンサー好きの人しか読まないでしょうね。最近新刊本はほとんど図書館で借りている私が、珍しく購入しました。スペンサーシリーズ全巻と一緒に手元に置いておき、再読する時の参考書代わりにしようと思っています。でも300ページ程の、たいして厚くはない普通の新刊本で、定価2,700円は高いよな〜。これだから、本が売れなくなるんじゃない・・・・!?

  • 最後の羅針盤

    まだまだ心許なかった頃の自分の中に、隙間を埋めるように入り込んできたのがスペンサーだった。だから、世の中的なスペンサーの分類や批評よりも、自分の中のスペンサーがどう生きてきたのか、自分を振り返る方に興味が湧いてきた。

  • かしこ

    スペンサーシリーズ好きなんだよ。スペンサーとその仲間たちが強すぎるような気もするし、俗っぽい満足感を得てしまうストーリーに躊躇いがあるけど好き。全作品を振り返れて懐かしかった。そう、ポールが出てくると嬉しいよね、元気に成長してて。ゲストで出てきた若者が大人になっていくので、親戚として見守っているような気持ちになる。ちょっと昔っぽく、またアメリカっぽいと思うのは、フェミニスト、マッチョ、レズビアンと性別や性的指向のことを言い過ぎるところ。

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