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平安ガールフレンズ 角川文庫

酒井順子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041116395
ISBN 10 : 4041116392
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan

Content Description

人が「眉毛を抜く時の顔」の情けなさを見逃さなかった清少納言は、和歌の家に生まれながら「私は歌なんか詠まない」と宣言したロックな女だった。感情をねっとり内に秘める紫式部、モテと才能と不幸とに恵まれた和泉式部、夫への嫉妬に翻弄される藤原道綱母、中二病の菅原孝標女。1000年以上前の女性達の性格をその作品から読み解くことによって、彼女達との間に時空を超えた友情を結ぶことに挑む、平安エッセイ。

目次 : 第1章 清少納言/ 第2章 紫式部/ 第3章 藤原道綱母/ 第4章 菅原孝標女/ 第5章 和泉式部

【著者紹介】
酒井順子 : 1966年東京生まれ。高校在学中より、雑誌にコラムを執筆。立教大学社会学部卒業後、広告会社に就職。その後執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』(講談社文庫)で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部。酒井さんのおしゃべりしてるような語り口が楽しく、そうそう、あの人ってね、なんて盛り上がれる。大河を見てきたこともあり、千年の時を超えて彼女たちのことがとても身近に感じられます。女性は名前も残らないような時代に、長く読み継がれる作品を残した彼女たちは、キャラの違いはあれど、それぞれ何者かでありたいという強い想いとそれを実現する力を持っていたのでしょう。中産階級出身で地方暮らしの経験ありという共通点も興味深い。ここに赤染衛門も加われば最強。平安女子、万歳!

  • saga

    ドナルド・キーン著『百代の過客』を読了後、本書を読み、その考察の違いが男女差にあるのか、はたまた研究者視点によるものなのか悩むところだが、著者のいう「この人とは、仲良くなれる!」との視座から書かれた本書も楽しかった。明るい承認欲求(清少納言)、秘めたる承認欲求(紫式部)、子離れできない(道綱母)、夢見る不幸自慢(孝標女)、恋愛体質(和泉式部)と、平安という同時代に活躍した女流作家のバラエティに富んだ個性を知ることができた。

  • どぶねずみ

    今年度の大河ドラマの予復習になった。本書は著者が紫式部や清少納言、菅原孝標女、藤原道綱母、和泉式部に対してかなり親しい間柄のような女性目線で書かれたエッセイなので、古典文学への苦手意識が払拭できない私には和歌がとても身近に感じるようになった。社会がどう変化しようとも女性の意識は今と変わらないんだなぁと思わせるところにぐっと心を持っていかれた。『光る君へ』は面白く鑑賞しているけど、予備知識が薄いために物語の進捗と同時に自分の理解が追い付かなくて苦労していたので、そういう意味でも本書は私にはとても役に立った。

  • ベローチェのひととき

    妻から廻って来た本。5編からなる短編集。平安時代の5人の女流作家、清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部に関してそれぞれの作品からそれぞれの性格について考察し、現在に居たならばどんな感じの女性か想像しているエッセイ。昨年の大河ドラマ光る君へを観ていたおかげで他の登場人物の相関関係に悩まされることなく読み終えることができた。面白かったです。

  • のんちゃん

    お気に入りさんが読まれていて面白そうだったので読んだ。平安時代の女性作家5人に焦点を当て、彼女達の作品からその性格を読み取る内容となっている。高校生の時、万葉集を読み、万葉集の時代に生きた人々の心情が、現代人と全く変わらない事に凄く驚き感銘すら受けた事があった。本書で著者は同じ事を平安女性作家にも感じている。そう、時代は変われど嫉妬や羨望、承認欲求や震えるほどの哀しみや喜びなど等、人の気持ちなんて同じなのだ。そんな事を再確認した読書だった。私はこの5人の中では、紫式部タイプだと思うが、和泉式部に憧れる😆

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