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うまれることば、しぬことば 集英社文庫

酒井順子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447422
ISBN 10 : 4087447421
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

「婚活」を皮切りに始まった○活ブームと人生模様。「陰キャ」と「根暗」の絶妙な違いから見えてくる時代の変化。ネット用語の「映え」と、紫式部や清少納言も使っていた「映え」の共通点。日本社会において黒船的な役割を果たした「セクハラ」…。言葉の生死の現場から見えてくる、日本人の性とは?私たちの“今”と“昔”を掘り下げ、「ことば」の栄枯盛衰をじっくり考察するエッセイ!

目次 : 「J」の盛衰/ 「活動」の功と罪/ 「卒業」からの卒業/ 「自分らしさ」に疲弊して/ 「『気づき』をもらいました」/ コロナとの「戦い」/ 「三」の魔力/ 「黒人の人」と「白人」と/ 「陰キャ」と「根暗」の違い/ 「はえ」たり「ばえ」たり/ 「OL」は進化するのか/ 「古っ」への戦慄/ 「本当」の嘘っぽさ/ 「生きづらさ」のわかりづらさ/ 「個人的な意見」という免罪符/ 「ウケ」たくて。/ 「You」に胸キュン/ 「ハラスメント」という黒船/ 「言葉狩り」の獲物と狩人/ 「寂しさ」というフラジャイル/ 「ご迷惑」と「ご心配」/ 「ね」には「ね」を/ 「だよ」、「のよ」、「です」

【著者紹介】
酒井順子 : 1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌にコラムを発表しデビュー。大学卒業後、広告会社での勤務を経て、エッセイ執筆に専念。2004年『負け犬の遠吠え』で、第20回講談社エッセイ賞、第4回婦人公論文芸賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    あることばが生まれたことで、それまで感じてたモヤモヤが形になり、世界が変わる。「ハラスメント」は、均等法前に社会人になった私には救い。ノーを言ってもいいんだって気づかせてくれたことば。酒井さんは少し下の世代だけど、女性の生き方に関わることばについてのコメントは、ぶんぶん肯きたくなくなるものばかり。もちろん、それ以外のものについても、酒井さんらしく斜め下あたりの視点からつんつんつついて、その裏っかわから光を当てる感じが楽しくて。ちょっと違う?てのものないではないけど。ことばは世につれ、なんてベタな感想。

  • はっせー

    「ことばは時代を表すいきものだ」本書はエッセイストの酒井順子さんがことばにまつわるお話をまとめたエッセイ。言語学や音声学といった専門的なお話ではなく、酒井さんの実体験やことばから感じたことを話している感じ!他にも面白い話が多く・「の人」という違和感・根暗と陽キャ・退職という名の卒業などなど。私が一番面白いと思った話は「3の魔力」!日本人はやたらと3という数字が好きらしい。日本三大夜景や三大稲荷など。3には魔力があるのかもしれないと。だからこそコロナ禍で避けるべきものとして、「3密」が流行ったとのこと。

  • あきぽん

    このテーマには昔から興味があり、しかも酒井さんなので手にとりました。いつものように鋭い考察だけど、バブル世代のご自身の経験を強く出しているので、もっとニュートラルな本も読みたくなりました。学術書を読むチカラがあればなあ。

  • エドワード

    酒井さんのエッセイ、今回は実に豊潤な日本語を読んだ気分だ。特に古典との対比で語る「『はえ』たり、『ばえ』たり」は圧巻。「『古っ』への戦慄」で彼女は「新しいものもやがては古くなる」と語るが、先日読んだ「東大ファッション論集中講義」での「ファッションは必ず廃れる」と見事に相似形だ。私と同じアラカンの彼女、うまれることばを肯定的に捉えつつ、しぬことばへの哀惜の念を行間に感じる。「感動をもらいました」って変な言葉だと思っていたよ。〇活、卒業、ハラスメント、おまえとあなた、彼と彼女への洞察も秀逸。日本語は面白い。

  • 来未

    うまれることば、しぬことば。本書内容がイメージしやすいタイトルに惹かれて購入。昭和、平成、令和など時代の移り変わりに則して、言葉も変わっていく様は新しい気づきや納得があった。特に日本→J→日本といった言葉の移り変わりは自分の時間軸とピッタリとあてはまり腹落ちした。本書は様々な言葉を取り上げられ展開される。卒業、自分らしさ、OL、生きづらさ、ハラスメント、ご迷惑とご心配…よく聞く言葉についての世の中の動き、なぜ使われるようになったか、著者の見解などがマッチして面白い一冊であった。

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