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脳とai 言語と思考へのアプローチ 中公選書

酒井邦嘉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101259
ISBN 10 : 4121101251
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近年、脳科学と人工知能(AI)は多くの関心を集めているが、誤解も少なくない。「AIは人間の脳を超えられるか(シンギュラリティは来るのか)」、「脳とAIはどこが似ていて何が違うのか」、「人間の言語と思考の本質とは何か」。そうした根源的な問いに答えるには、学問的な背景と現在地、そして未来像を的確におさえる必要がある。脳科学・工学・言語学、そして将棋のエキスパートたちが、対話を通して読者を知的冒険の最先端に誘う。

目次 : 第1章 脳とAI(脳から見た問題解決のメカニズム/ 数理工学の方法論/ 次の一手を決めるプロセス ほか)/ 第2章 AIは人間の脳を超えられるか―座談会 酒井邦嘉/辻子美保子/鶴岡慶雅/福井直樹(これまでのAIブーム/ 自己組織化する脳とコンピュータの進歩/ 生成文法とAI ほか)/ 第3章 チョムスキーと脳科学―対談 福井直樹/酒井邦嘉(神経科学と言語学の接点 チョムスキーの生い立ちと人となり/ チョムスキーと物理学 生成文法理論の誕生前夜/ 構造主義との決別 『統辞構造論』の思想的背景 ほか)

【著者紹介】
酒井邦嘉 : 1964年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。ハーヴァード大学医学部リサーチフェロー、マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て、1997年より東京大学大学院総合文化研究科助教授。2012年より同教授。同大大学院理学系研究科物理学専攻教授兼任。専門は、言語脳科学および脳機能イメージング

合原一幸 : 1954年福岡県北九州市生まれ。東京大学工学部電気工学科卒業。同大大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。東京電機大学助教授、東京大学教授などを経て、2020年より東京大学特別教授/名誉教授。東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構・副機構長、理化学研究所AIP特別顧問、科学技術振興機構未来社会創造事業テーママネージャーなどを兼務。専門は、数理工学、カオス工学

辻子美保子 : 1964年生まれ。マッギル(McGill)大学言語学科博士課程修了(Ph.D.)。愛知県立大学外国語学部助教授、カリフォルニア大学アーヴァイン校言語学科客員研究員(2001年〜2002年)を経て、2003年に神奈川大学外国語学部助教授、2007年より同教授。改善に伴い現在は同大学国際日本学部教授。専門は理論言語学

鶴岡慶雅 : 1974年宮城県仙台生まれ。東京大学工学部電気工学科卒業。同大大学院工学系研究科電子工学専攻博士課程修了。博士(工学)。科学技術振興事業団研究員、マンチェスター大学Research Associate、北陸先端科学技術大学院大学准教授、東京大学大学院工学系研究科准教授を経て、2018年より東京大学大学院情報理工学系研究科教授。自然言語処理、ゲームAI、強化学習等の研究に従事

羽生善治 : 1970年埼玉県所沢市生まれ。6歳で将棋を覚える。1982年6級で二上達也九段に入門。1985年史上3人目の中学生棋士となる。1989年初タイトル、竜王を獲得。1996年将棋界で初の7タイトル独占を達成。現在、7つの永世資格(永世名人・永世竜王・永世棋聖・名誉王座・永世王位・永世棋王・永世王将)と名誉NHK杯選手権者の資格を持つ。2018年国民栄誉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 愛楊

    2020年出版。「中公選書」シリーズの第125番。第1章は2021年7月に開かれたグレーター東大塾。第2章は、雑誌『神奈川大学評論』の特集号「AIとシンギュラリティー知識基盤社会の行方」において、巻頭座談会として企画されたものである(二〇二〇年三月三十一日出版、神奈川大学広報委員会の主催)。第3章は、医学書院の雑誌『BRAIN and NERVE』で不定期の連載を行っている「現代神経科学の源流」という対談シリーズからの再録である。第2章の座談会は特にひどい。工学者1人と言語学者3人というイジメの構図。

  • てっき

    書店で気になって買った本。中身は言語学(特に言語脳科学)と将棋の観点から、昨今の大規模深層学習モデルのAIに関して考察した座談会をまとめたもの。チョムスキーの理論をベースとしているので、おそらく異論反論は大いにあると思われるが、普段意識しない自身らの用いる言語の思考と生成型AIが出力する言葉との差を明確に理解するのには非常に役立った。また、将棋等でいわゆる直感や神の一手を産み出すのがリニアな思考だけではないことや棋士(羽生善治)がどういった思考プロセスを踏んでいるのかについての記述は極めて興味深かった。

  • KeKsandesu

    気軽に手に取ってみたが、将棋と生成文法をAIと絡めた話が繰り広げられた。個人的には2歩のルールを教えていないにも関わらず、プロ棋士の対局を学習したモデルは有利になる局面でも2歩を指さなくなったという話が面白かった。文脈から(ある種)察することで暗黙の了解を学ことができるということだろうか。座談会形式で書かれており、いささか読みづらい。

  • どどんぱ

    前半は将棋、後半はチョムスキーでした。基礎的な知識がないので、理解できないところがたくさんありましたが、だいたいのところの理解だけで楽しめました。

  • けん

    幼児が短期間に言語を獲得できるのは、普遍的原理が生まれつき備わっている。

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