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日本政治学史 丸山眞男からジェンダー論、実験政治学まで 中公新書

酒井大輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028372
ISBN 10 : 4121028376
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、日本における「科学としての政治学」の軌跡をたどる。
学会を創設し、行動論を徐々に受容する一方、マルクス主義の成果を一部摂取しながら、時代とともに変貌していく様子を描く。
その歴史を丸山眞男、升味準之輔、京極純一、『レヴァイアサン』グループ、佐藤誠三郎などの研究成果を踏まえながら論じる。
さらに、政治改革、ジェンダー研究、実験政治学など具体的な論点も照らし、その見取り図を示す。

【著者紹介】
酒井大輔 : 1984年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業。同大学院法学研究科修士課程修了。現在は国家公務員。専門は日本政治学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 逆丸カツハ

    日本政治学の歴史。政治学は科学たりうるかというのはなかなか興味深い問題設定。マルクス主義との距離感が経済学とは異なっていて、そこも面白い。丸山眞男の影響の大きさを知る。

  • venturingbeyond

    現代のポリティカル・サイエンスに至る戦後政治学史。叙述の中心は、日本政治(〜史)・比較政治(〜史)。規範と実証、価値と事実を峻別し、社会科学としての純化を図るため、前者と切り離された事実を明確にしようとする探究の変遷を、コンパクトかつ明晰にまとめた良書。90年代中頃に修士課程に在籍していた元政治学徒(こちらは規範理論専攻でしたが…)としては、土地勘もあり納得の叙述でした。学部・修士で受講していた堀江・鷲見・小林の御三方の名前も懐かしく、特に鷲見先生のエピソードは如何にもな話で、ニヤリとしてしまいました。

  • さとうしん

    史学史や文字学史の類は読むものの、他分野の研究史、それも一般書ではどういう形になるんだろう?と思って手を出す。電算機の導入やデータセットの整備が画期となったこと、また人文系との大きな違いとして研究者がブレーンのような形で自らの研究分野と直接関わる「実学」的側面、そしてこの分野でもジェンダーの視点の導入が立ち後れていたといったことが印象的。しかし終戦直後の時点での国民の政治意識の薄さは民主化を自分たちの手で勝ち取った台湾や韓国の熱気と比べると暗澹とさせられる。

  • 預かりマウス

    門外漢ゆえ表題から政治思想史を想像していたが、実際には「政治科学」概念を巡って展開した戦後日本政治学の学説の軌跡であり、科学である以上は方法論が主題的に扱われざるを得ない。例えばプラトン、ヘーゲル等を扱う時のようなダイナミックさに欠け、一般向けではなく、既に政治学を志している人向けの書ではないかと思えた。本書で紹介される政治学者や著者の問題意識の理解はできるのだが、何分印象に残りにくい。その中でフェミニズム政治学については、従来の政治学と人間観が異なるため原理的な異論となっており、思想としての力を感じた。

  • 1920年代から現代に至る日本の政治学の歴史。「(政治学)の歴史は、私たちの社会が適切な反省の手がかりを手にしてきたのかの検討素材となる」(p.6)。科学としての政治学の紆余曲折・試行錯誤の道程がよく分かる。また(研究者としては当たり前なのだけど)、研究書を、それが置かれた文脈を理解して読むことの必要性を痛感した。 あと、学者と実際政治の関わり方(距離感)も重要なテーマとなっていて、なかなか考えさせられた。

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