Books

移ろう中東、変わる日本 2012-2015

酒井啓子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622079583
ISBN 10 : 4622079585
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 1.3manen

    非常時に電力依存できない環境がある時、市場原理に従って行動しているのは、日本人ではなくイラク人のほう(14頁)。昔ながらの中東の知識人のこだわりは、生まれ育ちでその人の価値が定められる社会であるべきではないということ(60頁)。イラク戦争とは、アフガンのターリバーン政権に対する軍事攻撃とともに、9・11事件を背景とした米国の新たな戦争観が現実となって現れた戦争(99頁)。重要なのはイラク戦争後に自衛隊をイラクに派遣すると決心したことで日本の対イラク政策が経済優先方針から安保中心にシフトした点(108頁)。

  • ののまる

    無意識に自分も欧米の二元論に陥っているなぁと実感する。私にとって、その恐ろしさに気づくきっかけが、イスラムでありアフリカであり南米であり、その他もろもろの世界。本書でも目から鱗だったのだけど、鱗が取れた目で見る世界に耐えられるタフさがほしい。そして、こんなにもイスラムや中東に対して基礎知識の無い自分が苛立たしい。本当の被害者への共感が乏しいという著者の指摘に対する答えは、文学などが果たしているのかも。

  • sibasiba

    アラブの春からパリ同時多発テロまで、中東研究者時評集。イスラエルやサウジアラビア、日本の中東外交の変遷、「内なる敵」探し始めた日本、ヨーロッパに翻弄されるギリシャ、「私はアフマド」、親米国が反米主事者を生み出す構図。示唆に富む内容でわかり易い文章だが濃密でクラクラした。「イスラーム国」をメイフラワー号に擬した刺激的な文章とタリバン幹部だった男のマララに宛てた手紙の「正義」の転倒による正しさと正しさの狭間にこぼれおちるものなど非常に考えさせられる。

  • お抹茶

    中東情勢などのエッセイ。自分達が見捨てるシステムに安住することは自分達の生を脅かすという新しい認識が先進国でも途上国でも芽吹いたのが2011年。アラブの春はそれぞれの運動の主体によって「自分たちの革命だ」と強く主張。その社会に生きている者が埋没して俯瞰することができないことをその社会の外から相対化するのが地域研究の発見。「アメリカに攻撃された共感の対象としての日本」が原子力を売り込むのは皮肉。中東の近代政治思想の二大潮流はナショナリズムを含む左派系世俗思想とイスラーム主義思想で,支持基盤に重なりがあった。

  • かおりん

    中東に起きた様々なことを、中東研究の第一人者が綴ったものなので興味深く読んだ。新聞やTVでは見えなかったり、途切れ途切れの事柄が繋がった。理解するまではいかなかったが、読みやすかった。「名前を憶えておいてね」私の名前は誰かに憶えておいてもらえる可能性があると考えるところに希望が生まれる。飢餓や戦争、テロなどで誰にも知られず惜しまれずに失われる命はとても多い。中東と平和すぎる日本、不用意な発言の政治家、右往左往の政府など、差は果てしなく大きい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items