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るん(笑)集英社文庫

酉島伝法

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087445718
ISBN 10 : 4087445712
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

舞台は、占いやまじないなどのスピリチュアルが科学と逆転した日本。「免疫力の気持ちを、なぜ考えてあげない」解熱剤を飲もうとして妻に叱責された夫は、高熱にうなされながら結婚式場で働き続けるが…(「三十八度通り」)。重篤な病で末期状態の真弓の母は病院を出て、自宅で千羽鶴を開くなど様々な治療を受けることに(「千羽びらき」)。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ衝撃の連作小説。

【著者紹介】
酉島伝法 : 1970年大阪府生まれ。作家、イラストレーター。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞し、13年刊行の作品集『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。19年刊行の第一長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はっせー

    スピリチュアルと科学が逆転した日本を舞台にした小説。ディストピア小説といってもいいだろう。理系の方が読んだらもしかしたら色々と化学反応が起きそうな本になっている。スピリチュアルと科学が逆転した世界で起きていること。風邪を引いたら、薬を飲むのではなく龍の水アクアを飲む。体調が悪いときは、休むのではなく、言霊に気をつけて免疫力をあげる。なかなかの世界であったが面白かった!

  • 阿部義彦

    新進SF小説家の酉島伝法の連作小説。全3話収録。同時代のSFの宮内悠介さんは好きで何作か追っかけて読んでましたが、伝法さんは話題作の『皆勤の徒』を読んでその独特の造語と人間の出てこない世界観には着いて行けなくて歳のせいにはしたくないが理解不能な所があって敬遠してましたが、この本はぱっと見は理解不能な造語らしきものは無く普通の日本語っぽいので読んでみました。とは言っても「蟠り」「次元上昇」「心縁」等の新語はあるけど、占い、オカルト、迷信等スピリチュアルが支配する町での不条理劇。筋は読めるが目的が理解できぬ。

  • 佐倉

    我々の世界における疑似科学、代替医療、スピリチュアルや謎マナー、偽史が常識となった世界を描く連作短編。Qアノン系の動画などを見た上で読むと解像度が上がるかもしれない。るん(笑)(癌が忌み言葉になったので言い換えてる)になった女性の視点で描かれる『千羽びらき』が非常に気持ち悪い作品で良かった。他のキャラはこの逆転世界のネイティブという感じだが、この作品の主人公はこちらとあちらが分岐する前のことを知っているような描写があり、変わってしまった世界へのもどかしさを押し殺しているような雰囲気が丁寧に描かれている。

  • Porco

    酉島伝法の作品は『皆勤の徒』以来2冊目だ。そのため話の本質を掴めず文章を頭に流し込まれるタイプの作家の作品ということを覚悟して読めたと思う。相変わらず話が設定の難解さの割にシュールだけど、『皆勤の徒』は異世界の話と割り切れて読めたものの、本作は医療科学とスピリチュアルな民間療法が逆転した世界の他は、現代日本と近似しているためまだ話は理解しやすい。しかしいかにも怪しげな療法を至極当然のように話すからか、違う常識で生きてるリアルな人々という異形の異世界とは異なる異世界を見たように感じる。面白いけど疲れる作品。

  • オキアミ

    科学と迷信が入れ替わった世界の話。短編3作品を収録。疑似科学やスピリチュアルを凝縮した世界観は圧巻。会話が始まれば大抵は話が通じない、二言目にはチャクラやら波動やら出てきて悪夢そのもの。舞台が結婚式場や病院など、悪い方向に進むものばかりなのも辛い。登場人物たちに嫌気がが刺すが、自分も科学に疑問を持たないで生きているので、同類なのかもしれない、変に気が引き締まってしまった。 面白かった。

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